鈴木亮平、アジア全域版アカデミー賞で快挙 「Excellence in Asian Cinema Award」を受賞
2024年3月4日 20:00
鈴木亮平が、アジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード」(AFA)で「Excellence in Asian Cinema Award」を受賞することがわかった。本賞は、韓国の名女優、イ・ヨンエも受賞者に選ばれている。両受賞者は、3月10日に香港で行われる授賞式にも参加予定だ。
「Excellence in Asian Cinema Award」は、優れた才能を持つ映画人にスポットを当て、その映画人のアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える賞。日本人としての受賞は、第9回(2015)の中谷美紀、第13回(2019)の役所広司、第16回(2023)の阿部寛に続く、4人目となる。
鈴木は、18歳で学生演劇を始め、演劇学校アクターズクリニックで学んだ後、森田芳光監督の「椿三十郎」で映画デビュー。その後、「ふたたび swing me again」で銀幕初主演を果たし、コメディ長編作品「HK 変態仮面」で大ブレイク。22年には「孤狼の血 LEVEL2」で冷徹で残虐非道なやくざを狂気に満ちた演技で演じ、日本アカデミー賞を含む5つの賞で最優秀助演男優賞を受賞している。
23年には、「劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室」と、第35回東京国際映画祭コンペティション部門に選出された「エゴイスト」の2作品で主演を務め、いずれも高い評価を得た。前者では興行的に大ヒットを記録し、後者では国内4つの賞で主演男優賞を受賞。また第22回ニューヨーク・アジアン映画祭でライジングスター・アジア賞を受賞し、昨年のアジア・フィルム・アワードでも主演男優賞にノミネート。「エゴイスト」では、ゲイの男性を情感豊かに演じ、同性婚やセクシュアル・マイノリティに対する社会の偏見に関する発言で、日本のLGBTQ+コミュニティからも支持を得た。
役者としてのひたむきさについてもよく知られており、役柄に合わせた徹底的なリサーチや、見た目の変化を伴う役作りはカメレオン俳優と評されている。共演したキャストやスタッフも鈴木のストイックな姿勢を称賛しており、そのプロ意識は俳優仲間や映画業界を刺激し続けている。次回作は、1980年代の伝説的な漫画を実写化したNetflixのアクションコメディ「シティーハンター」となっている。
AFAの授賞式は、西九龍文化地区の「戯曲センター(Xiqu Centre)」にて、3月10日に開催予定。鈴木と、東京国際映画祭チェアマン 安藤裕康氏のコメントは以下の通り。
映画関係者の皆さんと交流ができることを楽しみにしています。