濱口竜介監督ベネチア受賞作「悪は存在しない」予告公開 自然豊かな小さな町に持ち込まれるグランピング場計画
2024年2月21日 08:00

第80回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)を受賞した濱口竜介監督の最新作「悪は存在しない」の予告編が公開された。
「ドライブ・マイ・カー」でアカデミー国際長編映画賞、カンヌ国際映画祭脚本賞、「偶然と想像」でベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞するなど国際的に高く評価される濱口監督。本作は、「ドライブ・マイ・カー」でもタッグを組んだ音楽家・シンガーソングライターの石橋英子と濱口監督による共同企画として誕生した。
きっかけは、石橋から濱口監督への映像制作のオファーだった。ふたりは試行錯誤のやりとりをかさね、濱口は「従来の制作手法でまずはひとつの映画を完成させ、そこから依頼されたライブパフォーマンス用映像を生み出す」ことを決断。そうして石橋のライブ用サイレント映像「GIFT」と共に誕生したのが本作である。
主演は、当初スタッフとして参加していた大美賀均。新人ながら鮮烈な印象を残す西川玲、物語のキーパーソンとして重要な役割を果たす人物に小坂竜士と渋谷采郁らが脇を固める。
長野県・水挽町(みずびきちょう)。自然が豊かな高原に位置し、東京からも近く、移住者は増加傾向でごく緩やかに発展している。代々そこで暮らす巧(大美賀均)とその娘・花(西川玲)の暮らしは、水を汲み、薪を割るような、自然に囲まれた慎ましいものだ。しかしある日、彼らの住む近くにグランピング場を作る計画が持ち上がる。コロナ禍のあおりを受けた芸能事務所が政府からの補助金を得て計画したものだったが、森の環境や町の水源を汚しかねないずさんな計画に町内は動揺し、その余波は巧たちの生活にも及んでいく。
このほど公開された予告編では、自然に囲まれ慎ましく暮らす巧とその娘・花の穏やかな生活、そしてそこに舞い込むグランピング場建設計画の影響が映し出されている。濱口監督とは「ハッピーアワー」以来のタッグとなる北川喜雄が捉える自然描写にも注目だ。
「悪は存在しない」は、4月26日からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国公開。
(C)2023 NEOPA / Fictive
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