ペドロ・アルモドバル監督初の長編英語作品にジュリアン・ムーア
2024年2月6日 13:00
「オール・アバウト・マイ・マザー」「ペイン・アンド・グローリー」などで知られるスペインの巨匠、ペドロ・アルモドバル監督の初の長編英語作品「The Room Next Door(原題)」に、ジュリアン・ムーアが出演することがわかった。
米Deadlineによれば、本作は仲たがいし断絶した母と娘の物語で、マーサと彼女の母の両方を知る友人イングリッドが、母娘が互いに抱える心の痛みや悲哀を間近で見つめる人間ドラマだという。ティルダ・スウィントンが戦場ジャーナリストのマーサ役、ムーアが半自伝小説の作家イングリッド役を演じ、戦争の非情さや現実に対する2人の書き手のアプローチの違いを描く。ほかに、ジョン・タトゥーロが共演する。
アルモドバル監督は、2021年の「パラレル・マザーズ」で同じ日に出産を迎えた2人の母親の物語を描き、ペネロペ・クルスがベネチア国際映画祭最優秀女優賞を受賞。クルスはアカデミー賞主演女優賞にもノミネートされた。
アルモドバル監督は、作家ルシア・ベルリンのベストセラー小説「掃除婦のための手引き書」をケイト・ブランシェット主演で映画化する新作「A Manual for Cleaning Women(原題)」で長編英語作品デビューを飾る予定だったが、22年に同企画から降板した。
「The Room Next Door(原題)」は今春、ニューヨークとマドリードで撮影が行われる。