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ホウ・シャオシェン監督「ミレニアム・マンボ」4Kレストア版、2月16日公開

2024年1月12日 12:00

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2001年台北の夜にタイムスリップ
2001年台北の夜にタイムスリップ
(C)2001 3H Productions / Paradis Films / Orly Films / SinoMovie.com

台湾の巨匠ホウ・シャオシェン監督が、スー・チーを初めて主演に迎えた傑作「ミレニアム・マンボ」4Kレストア版が2月16日から公開される。このほど予告編、ポスターが披露された。

第54回カンヌ国際映画祭で高等技術院賞(芸術貢献賞)、第38回台湾金馬奨で撮影賞、オリジナル作曲賞、音響賞を受賞した本作は、ホウ監督が、後に「百年恋歌」(05)、「黒衣の刺客」(15)でもタッグを組むスー・チーを初めて主演に迎え、新世紀(ミレニアム)を生きるひとりの女性の愛の喪失と再生を描く。

撮影は「花様年華」、「夏至」(共に 00)のリー・ピンビン。昨年行われた第39回ドイツ・ミュンヘン国際映画祭での4Kレストア版上映が話題を呼び、同年12月に世界の映画ファンの間で人気を博す米 NY・ローワーイーストサイドの映画館 Metrograph(メトログラフ)で上映された際は、2週間分のチケットが即完売、延長上映もされた本作が、日本でも4Kレストア版で蘇る。

画像2(C)2001 3H Productions / Paradis Films / Orly Films / SinoMovie.com

日本版ポスターではスー・チー演じる主人公ヴィッキーの2000年初期に流行したY2Kファッション、タイトなトップスとハイビスカス柄のパンツ姿が印象的だ。予告編は新作「夜明けのすべて」の公開が待たれる三宅唱監督と、映画評論家の森直人氏による絶賛コメントが挿入され、主人公ヴィッキーの揺れる心情を盛り上げ、2001年台北の夜に観る者をタイムスリップさせる。

<あらすじ>
新世紀を迎えたばかりの2001年の台北。恋人のハオと一緒に暮らしている。ヴィッキーは、仕事もせずに毎夜、酒とゲーム、クラブ通いと荒れた生活を続けるハオにうんざりしていた。仕方なく始めたホステスのバイトで出会ったガオのもとへ逃げこんだヴィッキーだったが、ガオがもめ事に巻き込まれ、日本へ旅立ってしまう。

2月16日から、新宿武蔵野館、シモキタ エキマエ シネマ「K2」ほか、全国順次公開。

▼コメント
三宅唱(映画監督)
あの夜はああだった。この夜はこうだった。いや、ああだったのはこの夜で、こうだったのはあの夜かもしれない…
ともかくこの映画のスー・チーは、一切の説明や解釈を必要とせずただそこに存在した。これほど素晴らしいことはない。
森直人(映画評論家)
あの頃から独特のリズムを伝える「ミレニアム・マンボ」は今も終わらない。永遠に我々の心と身体を揺らし続けるのだ。

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