新星ポール・キルシェ主演「Winter boy」予告編披露 永遠に忘れることのない17歳の冬を描く
2023年10月19日 12:00

「愛のあしあと」「今宵、212号室で」のクリストフ・オノレ監督が自伝的な物語を映画化し、主人公を演じたポール・キルシェが第70回サン・セバスティアン国際映画祭で主演男優賞を最年少で受賞した「Winter boy」の予告編が披露された。
26歳で作家デビューしたオノレ監督は、「カイエ・デュ・シネマ」に映画評を寄稿し、その後、映画監督としてデビュー。舞台などの演出も手掛けており、自身のセクシャリティやパーソナリティをオープンに表現し、観る者に勇気を与え続けている。

本作は、オノレ監督の少年時代を描いた物語。愛する者の死に直面したとき、その苦しみをどう乗り越えていけばいいのか。どんな絶望の底にも差し込む希望の陽に、優しく心身を温められる感動作となっている。イギリスのシンセポップ・デュオ「オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク」の80年代の名曲「エレクトリシティ」が物語を彩る。音楽は、「娼年」「窮鼠はチーズの夢を見る」の半野喜弘が担当した。


冬のある夜、17歳のリュカは寄宿舎からアルプスの麓にある家に連れ戻される。父親が事故で急死したのだ。映像の冒頭では、父親の突然の死によって心が砕けてしまったリュカの姿が描かれる。家族想いの兄は、急遽1週間、リュカをパリに連れていくことにする。初めてのパリを手探りで楽しむリュカは、行きずりの相手と一夜を共にしたり、どこか心と体が離れたところにあるような感覚が消えずにいた。そんな折、兄の友人でアーティストのリリオと出逢い、恋に落ちる。しかし、彼にもある秘密があった。

主人公リュカ役を演じ、“新たなスター誕生”とメディアからも絶賛されたキルシェは、名匠クシシュトフ・キエシロフスキー監督の「トリコロール 赤の愛」のイレーヌ・ジャコブを母に持つ。リュカの母親役は「トリコロール 青の愛」「真実」などで知られるジュリエット・ビノシュが担い、息子を支える母親を熱演した。
「Winter boy」は、12月8日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
(C)2022 L.F.P・Les Films Pelleas・France 2 Cinema・Auvergne-Rhone-Alpes Cinema
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