田村魁成主演・プロデュース「思い立っても凶日」を野本梢が監督、村上由規乃と田中なつが共演

本作は、大阪府西成区出身の俳優・田村が、出演作「彼女たちの話」の監督・野本梢にオファーして実現した企画。田村演じる主人公・誠と高校時代からの腐れ縁である元女子フットサル部のキャプテン未生を、「オーファンス・ブルース」や第24回東京フィルメックスで上映が発表された「うってつけの日」でも主演を務める村上由規乃が演じる。野本作品には、第14回田辺・弁慶映画祭で弁慶グランプリと映画.com賞を受賞した「愛のくだらない」以来2作目の出演となる。

また、誠が恋焦がれ、同じ部活出身ながら未生との関係に距離のある秋保を「浮かぶ」で主演を務めた田中なつが演じるほか、「ゆりに首ったけ」の吉川流光、「いつくしみふかき」の榎本桜、「Share the Pain」の藤主税らが脇を固めている。“生きづらさ”を感じている人、今をどう生きるかを描いてきたこれまでの野本作品とは異なり、コメディ要素がありながら、凶日の思い出を乗り越えていくほろ苦い作品となっている。2024年劇場公開を目指す。

田村は「みなさんは人生終わったな……って瞬間はありますか？ 人生終わったな……まで行かなくても、今日疲れたなあ、モチベーションないなあぐらいはあります？ 僕はおそらく800回ぐらいはあります。あ、ちょっと盛りすぎたかも知れません。でも不思議なことに、その時々で少しだけ、ほんの少しだけ救ってくれる、人、出来事、作品に巡り会えて今があります。この作品は観ていただいた方の、その１つになれる自信があります。野本さんはじめ、たくさんの方々に協力していただき、映画ができました。ぜひお楽しみに!!」とコメント。

脚本も手掛けた野本監督は「本作は、主演の田村魁成さんの不運さと妙な特技からアイディアを得て始まったのですが、では運の良さ・悪さとは何なんだという疑問を経て、また村上由規乃さんのある表情に出会ったことで、きっと多くの方に思い当たる節があるだろう記憶の物語へと変化しました。たまには記憶を曖昧にして生き延びることも、肯定してもらえたらいいなと思っています」と述べてる。