ピンヘッドの恐怖がよみがえる! 「ヘル・レイザー」4Kデジタルリマスター版12月8日公開
2023年10月13日 18:00

これまでに10作もの続編や関連作が生まれた人気ホラーシリーズのひとつ「ヘルレイザー」シリーズの原点、「ヘル・レイザー」の4Kデジタルリマスター版が12月8日公開される。
「ハロウィン」「13日の金曜日」「死霊のはらわた」「エルム街の悪夢」など、現在もリメイク作品が作られるなど後世に多大な影響を与える傑作が次々と登場した70年代末から80年代のホラー映画ブームの最後期、1987年に発表された「ヘル・レイザー」は<幻想恐怖>という新しい概念を提示する。
ピンヘッドをはじめとする魔道士=セノバイトという禍々しくフェティッシュな造形、かつ明晰で知的なギャップもある愛すべきキャラクター、幻想美溢れる映像と迫力の特殊メイク、極限の快楽をもたらす謎のパズルボックスから始まる惨劇という、恐怖と官能が交錯する斬新な世界観で、スティーブン・キングは「ホラーの未来をみた」と評する。
全米を騒然とさせた公開当時から今もなお熱狂的なファンを増殖し続けている本作。特に魂を切り裂くセノバイトたちが恐るべき攻撃力とともに交渉や論理的説得に応じる知性もあわせ持っているというそれまでになかったホラーの在り方を世に知らしめた功績は大きい。
監督は「血の本」シリーズで世界幻想文学大賞、英国幻想文学大賞を受賞するなど一大センセーションを巻き起こした英国の恐怖作家クライブ・バーカー。自身の原作・脚本の映画化であった「アンダーワールド」「ロウヘッド・レックス」の出来に落胆し、自らの手で自身の原作「ヘルバウント・ハート」を映画化した初監督作だ。魔道士と対峙するヒロイン、カースティ役にはその後「ヘル・レイザー」シリーズ3作品に出演することになるアシュレイ・ローレンス。カースティの父役には「ダーティハリー」のアンドリュー・ロビンソン。継母役には大女優クレア・ヒギンズが扮している。そして魔道士の首領ピンヘッドを演じるのはダグ・ブラッドレイ。以後シリーズ7作でピンヘッドを演じ、誰もその素顔を知らない名優として知られることとなった。
また、本作はセレクトショップ「FREAK'S STORE」をはじめ、コンセプトストア「Firsthand」やコミュニケーションメディア「FREAK」、協業規格住宅「FREAK'S HOUSE」などを手がける株式会社デイトナ・インターナショナルが新たに立ち上げた映画配給/宣伝レーベル「フリークスムービー」の第1回配給作品となる。「ヘル・レイザー」4Kデジタルリマスター版は、12月8日からシネマート新宿ほか全国順次公開。
とある屋敷に引っ越して来た夫、ラリーと妻のジュリア。ある日、屋根裏でラリーが怪我をしたことによりおどろおどろしい姿の男が出現する。男はラリーの兄のフランク。実はフランクは極限の快楽をもたらすという謎のパズルボックスを手に入れ、そのパズルを解いたことで魔道士たちによって八つ裂きにされ肉体を失っていたが、ラリーが流した血によって覚醒したのだった。フランクはかつて愛人だったジュリアに生贄の血肉を捧げて復活しようと目論むが、ラリーの先妻の娘カースティは、継母の怪しい行動に勘付いていた…。
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