雨に濡れる綾野剛、長年新作を撮れていないピンク映画監督の悲哀を感じる「花腐し」場面写真
2023年10月6日 13:00

「火口のふたり」監督の荒井晴彦が、主演に綾野剛、共演に柄本佑、さとうほなみを迎えた映画「花腐し」。5年も映画を撮れていないピンク映画監督の栩谷を演じる綾野が、降り続く雨の中を彷徨う姿を捉えたシーン写真5点が披露された。
本作は、荒井監督が、芥川賞を受賞した松浦寿輝の同名小説を実写映画化。廃れつつあるピンク映画界で監督をしている栩谷(綾野)と、脚本家を目指していた伊関(柄本)、女優の祥(さとう)の人生が交差していく姿を描く。梅雨のある日、栩谷は大家から、とあるアパートの住人への立ち退き交渉を頼まれる。その男・伊関は、かつてシナリオを書いていた。映画を夢見たふたりの男の人生は、ある女優との奇縁によって交錯していく。
公開された写真はいずれも降り続く雨の中を彷徨う栩谷の姿を捉えたもの。撮影は荒井晴彦の前監督作「火口のふたり」(2019)の劇中で使われたモノクロ写真も高い評判を呼んだ、写真家の野村佐紀子。タイトルにも引用された万葉集の和歌“花腐し”(きれいに咲いた卯木の花をも腐らせてしまう、じっとりと降りしきる雨)を体現するかのような美しくも憂いを帯びた印象的なカットとなっている。
11月10日からテアトル新宿ほか全国公開。
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