「ミステリと言う勿れ」が3週連続1位! 新作は「沈黙の艦隊」「BAD LANDS バッド・ランズ」など3作品が初登場【国内映画ランキング】
2023年10月3日 15:00
9月29日~10月1日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)が発表された。今週は、「ミステリと言う勿れ」(東宝)が週末3日間で動員30万5000人、興収3億9400万円をあげ、3週連続で1位をキープした。累計成績は、動員205万5000人、興収27億7600万円となっている。
2位には、かわぐちかいじの大ヒットコミックを大沢たかおの主演&プロデュースで実写化した「沈黙の艦隊」(東宝)が、初日から3日間で動員27万4000人、興収3億7000万円をあげ初登場。日本の劇場映画では初となるAmazonスタジオが製作を手掛け、防衛省・海上自衛隊の協力で実物の潜水艦を邦画では初めて撮影に使用。臨場感あふれる海中バトルと重厚な政治サスペンスを描き出している。監督は吉野耕平、共演は玉木宏、上戸彩、他。
3位は「映画プリキュアオールスターズF」(東映)がその順位をキープし、累計では動員84万人、興収10億円を突破した。大ヒットを記念し、大人も子供ももらえる入場者プレゼント「Film Collection クリアカード NEW デザイン ver.」が10月7日(土)から4週に亘って週替わりで配布されることも決定した。
4位には前週2位で初登場した「ジョン・ウィック コンセクエンス」(ポニーキャニオン)が続き、累計成績は動員40万人、興収6億円を突破している。
5位には、安藤サクラと山田涼介が特殊詐欺を生業とする姉弟役を演じた原田眞人監督のクライムサスペンス「BAD LANDS バッド・ランズ」(東映/ソニー)が初登場。直木賞作家・黒川博行の傑作小説「勁草」の映画化で、思いがけず3億円もの大金を手にした姉弟が、犯罪組織や警察に追われることとなる。共演は生瀬勝久、宇崎竜童、吉原光夫、他。
6位には、宗教家の大川隆法が製作総指揮と原作を手掛けた「二十歳に還りたい。」(日活)がランクイン。孤独な日々を送る80歳の男が突然20歳の青年に戻り、今度こそ悔いのない一生を送ろうと、夢のような第二の人生を歩みはじめる。監督は赤羽博、主人公・寺沢一徳の青年期を田中宏明、老年期を津嘉山正種が演じている。
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父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
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文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
文豪・田山花袋が明治40年に発表した代表作で、日本の私小説の出発点とも言われる「蒲団」を原案に描いた人間ドラマ。物語の舞台を明治から現代の令和に、主人公を小説家から脚本家に置き換えて映画化した。 仕事への情熱を失い、妻のまどかとの関係も冷え切っていた脚本家の竹中時雄は、彼の作品のファンで脚本家を目指しているという若い女性・横山芳美に弟子入りを懇願され、彼女と師弟関係を結ぶ。一緒に仕事をするうちに芳美に物書きとしてのセンスを認め、同時に彼女に対して恋愛感情を抱くようになる時雄。芳美とともにいることで自身も納得する文章が書けるようになり、公私ともに充実していくが、芳美の恋人が上京してくるという話を聞き、嫉妬心と焦燥感に駆られる。 監督は「テイクオーバーゾーン」の山嵜晋平、脚本は「戦争と一人の女」「花腐し」などで共同脚本を手がけた中野太。主人公の時雄役を斉藤陽一郎が務め、芳子役は「ベイビーわるきゅーれ」の秋谷百音、まどか役は片岡礼子がそれぞれ演じた。