手塚治虫原作の劇場長編アニメ「火の鳥 エデンの花」 地球を探す冒険に旅立つ予告&ポスター
2023年9月14日 08:00
手塚治虫氏の名作漫画「火の鳥」望郷編を、STUDIO4℃が長編アニメ化した「火の鳥 エデンの花」の予告編(https://youtu.be/XAQIvXdxm1M)、ポスタービジュアルが披露された。本作は、ディズニープラスで配信中の「火の鳥 エデンの宙」とは、エンディングが異なる劇場版だ。
手塚氏が、活動初期から晩年まで手がけたライフワークでもある作品「火の鳥」。全12編の壮大な物語のうち、いままで映像化されていなかった望郷編を、国内外で高い評価を獲得するアニメ制作会社STUDIO4℃が、製作期間7年をかけて、壮大かつ深遠なスペクタクル巨編に仕上げた。
荒廃していく地球に絶望し、辺境の惑星「エデン17」にたどり着いた主人公・ロミ。ひとり息子のカインが、将来ひとりぼっちになることを恐れたロミは、13年間のコールドスリープに入るが、システムの誤作動でロミが目覚めたのは、なんと1300年後だった。ロミは、カインの子孫たちが新たな文明社会を築き上げたエデン17で暮らしていたが、故郷である地球への思いを断ち切れず、無謀な冒険の旅を決意する。
声優陣には、ロミ役の宮沢りえ、恋人でカインの父親であるジョージ役の窪塚洋介をはじめ、イッセー尾形、吉田帆乃華、浅沼晋太郎、木村良平といった豪華な顔ぶれが顔をそろえている。
予告編は、ロミとカインがエデン17で生活する様子から始まる。エデン17で生まれ育ち、地球のことを知らない息子に対し、「地球にはたくさんの生き物がいて、空を自由に飛ぶ鳥もいるのよ。帰りたいけど叶わない夢……」と優しく語りかけるロミ。「僕が地球に連れていってあげるよ。約束する」とカインが無邪気に返す、ほほ笑ましくも切ない親子の一幕を切り取っている。
さらに映像では、1300年後のエデン17で女王として迎えられたロミが、「地球に帰りたい」という思いを募らせるなか、宇宙生命体の心優しい少年・コム(吉田)が、地球に連れていくことを約束し、地球を探す冒険に旅立つ。広大な宇宙でふたりが出会うさまざまな未知の生命体、移民星調査員・牧村(浅沼)、宇宙のよろず屋・ズダーバン(尾形)の姿も確認できる。
ポスターには、広大な宇宙空間で落下しているようにも見えるロミを、大きく翼を広げて包み込もうとする火の鳥を活写。「あなたは、生きなさい。」というメッセージが添えられている。
監督は「鉄コン筋クリート」「ムタフカズ」などで、独自の作風を発揮してきた稀代のクリエイター、西見祥示郎。手塚原作に大胆な現代的アレンジを施しつつ、アニメならではの魅力が溢れる作品世界を構築した。キャラクターデザイン・総作画監督の西田達三、美術監督の木村真二ら、STUDIO4℃作品を支えてきた強力なスタッフ陣も集結。人気作曲家・村松崇継による、壮大なスケール感と詩情をあわせ持つ音楽が、見る者を、時空を超えた旅へと誘う。
「火の鳥 エデンの花」は、11月3日から全国公開。
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