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内野聖陽、安達祐実のおかげで“M気質”を発見 「春画先生」は「性愛に関する気持ちが、少し大らかになれる映画」

2023年9月14日 15:00

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舞台挨拶に立った(左から)北香那、内野聖陽、安達祐実
舞台挨拶に立った(左から)北香那、内野聖陽、安達祐実

内野聖陽が主演する映画「春画先生」の完成披露舞台挨拶が9月14日、東京・新宿ピカデリーで開催され、内野をはじめ、北香那柄本佑安達祐実塩田明彦監督が登壇した。

さよならくちびる」「月光の囁き」の塩田明彦が原作・脚本・監督を務めた本作。江戸文化の裏の華であり、多くの絵師、彫師、刷師たちが全画力と全精力を注いで真面目に人の性を“笑い絵”として表現した春画の奥深い魅力を、異色の師弟コンビを通してコミカルに描く。劇場映画初となるR15+認証で、日本映画史上初めて無修正で浮世絵春画をスクリーンに映し出している。

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登壇者陣は、本作のテーマカラーであるピンクのドレスコードでステージに登場。主人公である“春画先生”こと芳賀一郎を演じた内野は、「『春画先生』という題名にちょっと惹かれたんじゃございませんか?」と観客に呼びかけて笑いを誘い、「僕も台本をいただいた時に、『春画先生』というちょっと怪しげでエッチな匂いに惹かれてお受けした」と回想。「2年くらい前にリハーサルをしていたりしたんですが、コロナのために延期になってしまいまして。長い長い道のりを経て、今日この場に立てたことをとてもうれしく思っています」と喜びをかみ締めていた。

春画先生”は、周囲を魅了していくような存在だ。「代表作になったらいいなと思います」と目尻を下げた内野だが、共演者は内野のストイックさが役柄にぴったりだったと口をそろえた。「10代の頃からご一緒させていただいている」という柄本は、「内野さんの現場に向かうストイックさと、普段のお人柄の柔らかい感じとのギャップが、かわいいなと思う」とにっこり。

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さらに北も「そばでずっとお芝居を見させていただいて、ついていかねば、追いつかねばと感じた。ものすごくストイックです。カメラが回っていないところで、内野さんが笑ってくれるたびにうれしかった」、安達も「とてもまっすぐ」と内野のストイックさに触れると、内野は「『ストイックな俳優』と言われちゃいがちなんですが、放っておくとだらしなくなる男です」と照れ笑い。「僕はいつも不安で、すごく自信がないタイプ。いつも不安でしょうがないので、作品に集中するしかない」と胸の内を明かしていた。

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内野のまっすぐさを感じた場面として、安達は「内野さんを責める場面があるんです。そこで『もっとやって』と言われて(笑)。『いいんですか!?』みたいな」と、“春画先生をムチで叩いて責めるシーンがあると説明。内野は「(春画先生は)M的な気質があるんです。打たれたりするところもある。自分ではSキャラかなと思っていたんですが、初めてリハーサルで安達さんに打っていただいた時に『あ、自分はMなんだな』と発見した。安達さんに感謝しています」と笑顔で告白して、会場も大笑い。塩田監督は「内野さんはMには見えないから、あのようなシーンにした」と意図を語っていた。

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また劇中で“春画先生”に惹かれていく女性・弓子を演じた北は、並々ならぬ意気込みで本作に臨んだという。「オーディションの段階で、絶対に弓子をやりたいと思いました。キャストの皆さんのお名前も聞いていたし、塩田監督の作品でこの役をできるならば、これ以上のものはないと思った。頑張りたいと思って、オーディションに向かった」と述懐。さらに「演じてみて、弓子が大好きになりました。『愛されるより、愛してやるぞ』というまっすぐさを感じて、それがスクリーンにちゃんと出ていたらいいなと。ドキドキですが、早く観てほしいです」と期待を込める。「本当にすばらしかった」と北の熱演を称えた内野は、「性愛に関する気持ちが、少し大らかになれる映画」と完成作の出来栄えに胸を張っていた。

映画「春画先生」は、10月13日から全国で公開。

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