ウォン・カーウァイ「いますぐ抱きしめたい」18年ぶりに劇場公開 「欲望の翼」と4Kレストア版で特集上映
2023年9月6日 12:00

ウォン・カーウァイ監督の「いますぐ抱きしめたい」と「欲望の翼」の4Kレストア版が、特集上映「ウォン・カーウァイ ザ・ビギニング」として12月8日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で劇場公開されることが決定した。あわせて、ポスタービジュアルが披露された。
2022年にウォン・カーウァイ監督作品「恋する惑星」「天使の涙」「ブエノスアイレス」「花様年華」「2046」が4Kレストア版で劇場公開されたが、「いますぐ抱きしめたい」と「欲望の翼」は上映されなかったため、ファンの間で再上映を熱望する声が高まり、4Kレストア版で劇場公開されることが決定した。
「いますぐ抱きしめたい」は18年ぶりのスクリーン上映(ハーク調べ)となり、「欲望の翼」はデジタル・リマスター版ではカットされたマギー・チャンのシーンが復活したオリジナル版での上映となる。ムビチケ前売り券(税込1500円、オンライン券のみ)は、9月8日に発売予定。
(1988年/香港/カラー/99分)

アンドリュー・ラウ(「インファナル・アフェア」「恋する惑星」)の「遅くて速い」唯一無二の撮影で、ヒーローでもマフィアでもない若者たちを主人公に友情と悲恋を描き、それまでの香港ノワール映画にない、美しくエモーショナルな世界観を確立した。89年カンヌ映画祭批評家週間カメラドール(新人監督賞)、香港電影金像奨9部門(作品賞・監督賞含む)にノミネートされ、世界にその名を轟かせたウォン・カーウァイの「伝説的」デビュー作。

香港の暗黒街でヤクザな暮らしを送るアンディ(アンディ・ラウ)のもとに、これまで会ったことのない従姉妹のマギー(マギー・チャン)がランタオ島から訪れる。そこへアンディの弟分ジャッキー(ジャッキー・チュン)から電話が入る。借金の取り立てにてこずるジャッキーを助けるべく、アンディは夜の街へと走り出した。
その帰り道、アンディは恋人からある衝撃的な言葉を聞かされる。これをきっかけにアンディとマギーは急接近するが、今度は借金取りに追われる側となってしまったジャッキーを助けに向かったアンディは、そこでトラブルに巻き込まれてしまう。身も心もボロボロになったアンディは、ランタオ島に戻ったマギーと愛の日々を過ごすが……。
(1990年/香港/カラー/97分)

1960年の香港を舞台に、自由を求める若者たちの孤独と恋愛模様を描いた群像劇。撮影監督にクリストファー・ドイルをはじめて迎え、説明や構成よりもムードや気配を際立たせる詩的なスタイルを確立した第2作。プイグや村上春樹など文学作品からの影響、ラテン音楽の起用、レスリー・チャンら大スター6人の豪華競演など、すべての要素が奇跡的なバランスで絡み合う。91年香港電影金像奨5部門(作品賞、監督賞、最優秀男優賞、美術賞、撮影賞)受賞。デジタル・リマスター版ではカットされていた約1分間のシーンが復活したオリジナル・バージョンを公開。

「1960年4月16日3時1分前、君は僕といた。この1分を忘れない。君とは“1分の友達”だ。」ヨディ(レスリー・チャン)はサッカー場の売り子スー(マギー・チャン)にそう話しかける。ふたりは恋仲となるも、ある日、ヨディはスーのもとを去る。ヨディは実の母親を知らず、そのことが彼の心に影を落としていた。
ナイトクラブのダンサー、ミミ(カリーナ・ラウ)と一夜を過ごすヨディ。部屋を出たミミはヨディの親友サブ(ジャッキー・チュン)と出くわし、サブはひと目で彼女に恋をする。スーはヨディのことが忘れられず夜ごと彼の部屋へと足を向け、夜間巡回中の警官タイド(アンディ・ラウ)はそんな彼女に想いを寄せる。
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