クリストファー・ノーラン監督「オッペンハイマー」　R指定実話映画として異例の大ヒット

写真：Photoshot/アフロ

クリストファー・ノーラン監督の最新作「オッペンハイマー」が世界総興収7億1800万ドルを突破した。ヒットメーカーのノーラン監督にとっても、「ダークナイト」（10億600万ドル）、「ダークナイト　ライジング」（10億8000万ドル）、「インセプション」（8億3700万ドル）につぐ歴代4位の好成績となる。

「オッペンハイマー」は、歴史上有名な物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材にした歴史映画。第二次世界大戦中にマンハッタン計画を指揮し、原子爆弾の開発に成功したオッペンハイマーの栄光と挫折、苦悩と葛藤を描く作品で、ノーラン作品常連のキリアン・マーフィが主人公を演じている。

2023年公開のハリウッド映画では、「ワイルド・スピード　ファイヤーブースト」（7億400万ドル）や「スパイダーマン　アクロス・ザ・スパイダーバース」（6億8400万ドル）を抜いて世界総興収4位となっている。ちなみに1位は「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」（13億5000万ドル）、2位は「バービー」（12億7900万ドル）、3位は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」（8億4500万ドル）。

「オッペンハイマー」は他のヒット映画と異なりエンタメ作品ではなく、しかも、R指定で観客が制限されていることを考慮すると、かなりの快挙といえそうだ。