“闇深き姉”安藤サクラדサイコ弟”山田涼介 奇々怪々な姉弟の、裏社会での顔が垣間見える「BAD LANDS バッド・ランズ」新場面写真
2023年8月12日 12:00
安藤サクラと山田涼介(「Hey! Say! JUMP」)が共演し、原田眞人が監督を務めた映画「BAD LANDS バッド・ランズ」の新場面写真が公開された。“闇深き姉”と“サイコ弟”という奇々怪々なふたりの姿がおさめられている。
原作は、第151回直木賞を受賞した「破門」や、「後妻業」などで、人間を突き動かす欲望を描いてきた黒川博行氏による小説「勁草」(読み方:けいそう)を映画化するもの。「検察側の罪人」「関ケ原」などで知られる原田監督作品に初参加を果たした安藤は、特殊詐欺を生業とする橋岡煉梨(ネリ)、「燃えよ剣」に出演した山田はネリの弟・矢代穣(ジョー)を演じる。なお、安藤と山田は本作が初共演の場となる。さらに宇崎竜童、生瀬勝久、吉原光夫、江口のりこ、天童よしみ、大場泰正、淵上泰史、サリngROCKら、一癖も二癖もある豪華キャスト陣が脇を固める。
社会の“最底辺”で生きているネリと、弟のジョー。特殊詐欺グループの名簿屋を名乗る高城(生瀬)から「日本の根幹を揺るがすビッグビジネス」の話を振られたことをきっかけに、物語は大きく動き出す。そしてある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしたふたりはついに、大きな巨悪の渦に巻き込まれていく。
ネリは、表の顔はNPO法人の理事長だが、実際は高城の下で、特殊詐欺グループの受け子のリーダー、通称「三塁コーチ」をしている。自身も生活する「ふれあい荘」の住人たちを受け子としてしっかりと束ね、体調不良の者が出ると病院へ連れて行くなど面倒見の良い一面もあるため、「ふれあい荘」の住民からの人望は厚い。警察の張り込みにも目ざとく気付き、“仕事”を中断する判断力も持っており、高城も次から次へと大きな仕事を任せている。
一方のジョーは、刑務所から出所してきたばかり。ほかに頼るあてがなく、高城に仕事を紹介してもらおうと姉のネリを訪ねる。ネリがジョーと高城をつなぎ、受けた仕事をともにこなすようになっていくふたり。やがて、仕事の合間のふとした瞬間に、一緒に過ごしていた過去や、この先の未来について言葉を交わすようになる。気の置けない仲のようで、完全には気を許せない微妙な距離感が、“血の繋がらない姉と弟”の関係の最大の肝であり、大きな魅力となっている。
新場面写真には、ネリとジョーがビリヤード台に手をつき、真剣な眼差しで向かい合うシーンを活写。さらに、手に花札を持ったジョーと、その隣に座るネリが、力強く何かを睨みつける姿もあり、裏社会でのふたりの顔が垣間見える。ネリの“生きにくい世界を生き抜く美しさと強さ”を体現する安藤と、ジョーのネリへの執着を無邪気に表現する山田の化学反応が生む“新たなバディ像”に期待が高まる。
「BAD LANDS バッド・ランズ」は、9月29日から全国公開。
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