「エクソシスト」「フレンチ・コネクション」ウィリアム・フリードキン監督死去
2023年8月9日 11:00
「エクソシスト」や「フレンチ・コネクション」で知られるウィリアム・フリードキン監督が8月7日(現地時間)、肺炎と心不全で死去した。87歳だった。
フリードキン監督は16歳でテレビ局に就職し、ドキュメンタリー映画からキャリアをスタート。「ソニーとシェールのグッド・タイムス」で長編映画デビューを飾り、1971年の「フレンチ・コネクション」でアカデミー賞監督賞と作品賞を受賞し、映画界にその名を刻んだ。さらに、73年のホラー映画「エクソシスト」が全世界でヒット。作家性の強い作風から、フランシス・フォード・コッポラ監督やマーティン・スコセッシ監督、ピーター・ボグダノビッチ監督、ハル・アシュビー監督らと並び、「アメリカン・ニューシネマ」の旗手の一人とされる。
その後はヒット作に恵まれず、2000年以降は「CSI:科学捜査班」の演出などを手がけていた。
私生活では、仏女優ジャンヌ・モロー、英女優レスリー=アン・ダウンとの離婚を経て、パラマウント・ピクチャーズの最高経営責任者を務めたシェリー・ランシングと再婚。今回の訃報は、ランシングが米ニューヨーク・タイムズに明かした。