菊地凛子、熊切監督との再タッグに感激!「20年間ちゃんと俳優をやってきたから声をかけてもらえた」
2023年7月29日 16:57

映画「658km、陽子の旅」公開記念舞台挨拶が7月29日、テアトル新宿で行われ、主演を務めた菊地凛子をはじめ、竹原ピストル、浜野謙太、オダギリジョー、熊切和嘉監督が登壇。菊地は感極まって言葉に詰まるシーンも見られた。
本作は、「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM 2019」脚本部門で審査員特別賞を受賞した室井孝介の脚本を原案に、「海炭市叙景」「私の男」の熊切監督が映画化。就職氷河期世代である42歳の独身女性・陽子(菊地)が、父親の死の知らせをきっかけに、生まれ故郷の青森県弘前市に戻る道すがら、いろいろな人との出会いで変化していく姿を描く。
全国20館でスタートした本作。2001年に公開された映画「空の穴」以来となる熊切監督と菊地のタッグとなったが、熊切監督は「僕の商業映画デビュー作で、ご一緒しましたが、その後菊地さんは『バベル』など世界的な俳優になっていきました。嬉しい反面、代表作を撮りそこねてしまったという思いがあった」と胸の内を明かすと、菊地は「映画の楽しさを教えてくださったのは熊切監督。ご縁があって海外の作品に出演していましたが、熊切監督が映画をずっと撮り続けているのは知っていたので、いつか呼んでくれないかなと思っていたんです」と念願の再タッグだったことを明かす。

さらに菊地は「40歳になって漠然とした不安を抱えるなか、この作品に呼んでいただけました。それはこの20年間ちゃんと俳優をしていたから声をかけてくださったのかなと。長く役者をやっていてよかった」と笑顔を見せるが、自身が演じた陽子に思いを馳せると「彼女にもいろいろなことがありましたが、私にもいろいろなことがありました。でもそんなとき映画を観て前向きになれた。映画に救われてきた人生です」と語り、感極まるひと幕も見られた。
そんな菊地を見ていたオダギリは「この情緒不安定な感じがすごく好き。そういう女優さん、素敵ですよね。感受性って大切。羨ましいです」と称えると、菊地は照れくさそうに笑っていた。
コロナ禍でなかなか作品に入ることができなかったという熊切監督。「久しぶりに撮影に入れた作品で、純粋な気持ちで撮ることができた特別な映画」と語ると、菊地も「お客さんに観ていただくことが糧になる。ぜひ皆さんの心に届いてくれれば」と思いを語っていた。
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