話題沸騰「ザ・フラッシュ」新たな本編映像を独占入手 高い演技力が求められる、超高難易度のシーン
2023年6月16日 09:00
「ジョーカー」「THE BATMAN ザ・バットマン」などのDCがおくる注目映画「ザ・フラッシュ」(6月16日に日米同時公開)の新たな本編映像を、映画.comが独占入手。マルチバース(多次元宇宙)を題材にした今作で、主人公のフラッシュが“別世界の自分”と初めて出会う、運命的な場面を収めている。
“正確の異なる2人の同一人物を、ほぼ同時に演じる”という、俳優にとってひときわ高い演技力が求められる高難易度の場面。それゆえ、主演エズラ・ミラーの演技力がよくわかる内容となっている。
DCコミックス原作のヒーローが集結した「ジャスティス・リーグ」で本格的にスクリーンに登場した地上最速のヒーロー、フラッシュを主人公に描くアクションエンタテインメント。
フラッシュことバリー・アレン(エズラ・ミラー)は、そのスピードで時間をも超越し、幼いころに亡くした母と無実の罪を着せられた父を救おうと、過去にさかのぼって歴史を改変してしまう。そして、バリーと母と父が家族3人で幸せに暮らす世界にたどり着くが、その世界にはスーパーマンやワンダーウーマン、アクアマンは存在せず、バットマンは全くの別人になっていた。
さらに、かつてスーパーマンが倒したはずのゾッド将軍が大軍を率いて襲来し、地球植民地化を始めたことから、フラッシュは別人のバットマンや女性ヒーローのスーパーガールとともに世界を元に戻し、人々を救おうとするが……。
このほど入手した本編映像では、こんなひと幕が映し出されている。
バリーが“別の世界線”に存在するはずのもう1人の自分と遭遇してしまい、焦りながら「“僕”が同時に存在して交流するのは危険だ」と事の重大さを必死に伝えようとする。タイムトラベルもののセオリーからすると、宇宙崩壊の危機へと発展しかねないからだ。
しかし“ヤング・バリー(別世界/過去のバリー)”は、そんな“オールド・バリー”の心配をよそに大興奮。母親を呼んで反応を見ようとしたり、超高速移動の能力にはしゃいだりと、どこかぶっ飛んだ性格をみせつけている。
そんな2人のフラッシュが出会う“マルチバースの設定”について、監督のアンディ・ムスキエティ(「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」など)は、「タイムトラベルやマルチバースの物語を作るにあたって、2人の同一人物が登場するというのは本当に難しい挑戦でした」と明かす。
「バリーが出会う若い自分は、将来、彼が直面する苦難や障害とは無縁の全く異なるバージョンです。エズラ・ミラーはそんな全く異なる2人を同時に演じなければなりませんでした。このようなストーリーを考えるのは本当に楽しいのですが、技術的にはとてもチャレンジングで、実際に撮影してみるまで分からない困難があります」
今作ではベン・アフレック演じるバットマン(「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」「ジャスティス・リーグ」)と、マイケル・キートン演じるバットマン(「バットマン」「バットマン リターンズ」)という、“2人のバットマン”が時空を超えて共演。
特にキートン版バットマンは未だに絶大な人気を誇っているため、世界中のファンがその復活に熱狂しているが、ムスキエティ監督はこの試みで“マルチバースの設定を最大限に活かしつつ”も、「やりすぎないよう注意した」と明かしている。
「マルチバースではすべての世界が相反することなく共存できます。私たちはそれぞれのバットマンの世界観や美学を尊重しています。たとえばキートンのバットマンについては、『バットマン リターンズ』からしばらく時間が経ったバットマンを“創造”することが目的だったので、すべてのバランスを保ち、即興やユーモア、アクション、アドベンチャーを生み出すためベストを尽くしました。そして編集で現実に立ち返り、やりすぎないよう注意しつつ、再び焦点を合わせていきました」
「ザ・フラッシュ」は6月16日に日米同時公開。
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