中国で歴代級大ヒット! 「ザ・マジックアワー」のリメイク作品が日本公開決定 邦題&ビジュアル披露
2023年6月2日 12:00
三谷幸喜が監督・脚本を手掛けた「ザ・マジックアワー」を中国でリメイクした「這個殺手不太冷静(原題)」が、「トゥ・クール・トゥ・キル 殺せない殺し屋」の邦題で、7月8日よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開されることが決定した。ポスタービジュアルと場面写真が披露された。
本作は、三谷が2008年に脚本・監督を務めた「ザ・マジックアワー」を、喜劇集団「開心麻花(カイシンマーファー)」のメンバーが新たにリメイク。東京国際映画祭の提携企画「2022東京・中国映画週間」では、「トゥ・クール・トゥ・キル」のタイトルで上映された。
中国でもファンが多い三谷作品という点に加えて、本作で映画初主演を飾ったウェイ・ショウが舞台俳優だったことから「ストーリーとリンクしている」と話題になり、SNSで反響を呼び、異例のロングランを達成。興行収入は26.27億元(約533.8億円)を記録し、22年の中国映画興行収入ランキング第3位にランクインした。これまで日本映画のリメイクで最もヒットしたのは「鍵泥棒のメソッド」(興行収入7.62億元:約140億円)だったが、その記録を大幅に更新した。
売れない役者・ウェイは何度失敗しても諦めることなく、俳優の夢を追い続けていた。ある日、彼は大スターの女優・ミランから映画の主役として、伝説の殺し屋・カール役に抜擢される。ミランと彼女の弟で映画監督のミラーが画策した“芝居計画”はやがてコントロールを失い、それぞれの思惑が交錯する中、ウェイたちは次々と予期せぬ展開に巻き込まれていく。
監督のシン・ウェンション、キャストや制作陣の多くが、喜劇集団「開心麻花」に所属。同集団は中国一のコメディブランドで、ヒロインのミラン役のマー・リーは、“コメディの女王”と呼ばれて愛されている。
ポスタービジュアルには、主人公・ウェイをはじめ主要キャストが各々コミカルな表情が浮かべる様子が切り取られ、ドタバタな展開を予感させる。