【完全再現】「ハリー・ポッター」体験型施設、名場面とともにリアルなセットを一挙紹介!
2023年5月27日 10:00
映画「ハリー・ポッター」シリーズや「ファンタスティック・ビースト」シリーズの製作の裏側を実際に体験できる「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター」が、6月16日に開業を迎える。この記事では、シリーズの名シーンを振り返りながら、リアルで壮大なセットを一挙紹介する。
J・K・ローリングのベストセラー小説シリーズを基にした、8本の作品からなる映画「ハリー・ポッター」シリーズ。その後、スピンオフとなる「ファンタスティック・ビースト」シリーズ(第3弾まで公開)も製作され、全世界的に社会現象を巻き起こした。両シリーズの世界観と、映画製作の裏側を体験できる「スタジオツアー東京」は、練馬区の「としまえん」跡地にオープンし、ゲストが歩いて回ることができる、ウォークスルー型の体験型エンタテインメント施設だ。
施設内には、実際に映画に携わったイギリスの世界最高峰のクリエイターたちによる、オリジナルの手法と技術で制作したセット、小道具、衣装、魔法動物などが展示される。イギリスで累計来場者数1700万人以上を誇り、いまなお予約が困難だという「スタジオツアーロンドン」に次いで世界で2番目、アジアでは初めてオープン。「ハリー・ポッター」の屋内型施設としては世界最大規模の大きさ(敷地面積:約9万平方メートル、建物面積:約3万平方メートル)、施設全体の体験時間としては、4時間程度が想定されている。
ホグワーツ魔法魔術学校の生徒にとって、学校生活の中心となるのが大広間。生徒たちが、皿の上に魔法で現れる食事を楽しんだり、長机に教科書を広げて課題をこなしたり、ハリーやロンのようにチェスを楽しんだりする憩いの場だ。「賢者の石」で、入学したばかりのハリー、ロン、ハーマイオニーたちが参加した組分けの儀式など、学校の重要なイベントが開催される場でもある。「死の秘宝 PART1」「死の秘宝 PART2」では、ヴォルデモート卿率いる死喰い人たちとの壮絶な「ホグワーツの戦い」が繰り広げられた。
大広間のモデルになったのは、16世紀の建造物である、名門オックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジの大ホール。スタジオツアー東京では、大きな扉を開けて中に入ると、4つの寮をイメージした彫刻(グリフィンドールのライオン、ハッフルパフのアナグマ、レイブンクローのワシ、スリザリンのヘビ)が壁一面にずらりと並び、各寮の得点を示すガラスのビーズを使った“寮別ポイント計”が鎮座している。新入生のようなワクワクする気持ちを味わうことができそうだ。
魔法の世界への入り口は、ロンドンのキングス・クロス駅にある9と3/4番線。魔法使いたちは、9番線と10番線の間にある一見普通の壁を通り抜け、マグルには見えないプラットホームに入ることができる。「賢者の石」では、壁の前で立ち尽くすハリーに、ロンの母モリーが入り方を教えた。ホグワーツの新入生たちはドキドキしながらこの壁を抜け、ホグワーツ特急に乗り込む。「秘密の部屋」では、ハリーとロンは屋敷しもべ妖精ドビーの仕業で、この壁を通り抜けることができず、ホグワーツ特急に乗ることができなかった。
9と3/4番線を舞台にしたシーンは、ほとんどがロンドン中心にある、利用客の多い市内の実在の駅で撮影されている。ホグワーツ特急の客車内のシーンや、「死の秘宝 PART2」の駅のホームや客車内のラストシーンでは、スタジオ内にセットが組まれ、車窓をグリーンスクリーンで覆って撮影された。
実際のキングス・クロス駅には、9と3/4番線を再現した壁があり、トランクを積んだカートを押す写真が撮れるスポットとして、人気を集めている。スタジオツアー東京でも、同様の撮影スポットと、ホグワーツ特急が再現されている。
ホグワーツの生徒になると、誰もが一度は足を踏み入れてみたくなる(!?)のが、城の周囲に広がる禁じられた森。ハグリッドが番人として管理し、生徒たちの立ち入りを禁止している。深く暗い森には、アクロマンチュラ、ヒッポグリフ、ユニコーン、セストラル、狼人間など多くの魔法動物が生息しており、「秘密の部屋」でロンが運転していたが、暴れ柳にぶつかり、森に消えて“野生化”していた父アーサーの車「空飛ぶフォード・アングリア」も潜んでいる。
「賢者の石」でハリーたちは校則を破った罰として、森で番人ハグリッドの手伝いをすることになる。さらに「アズカバンの囚人」で、ハグリッドが教師として初めて授業を行ったのも、この森の中。相手が敬意を示さなければ攻撃する誇り高き魔法動物ヒッポグリフのバックビークが登場し、ハグリッドは正しい近付き方を生徒たちに教えた。
禁じられた森のセットは、映画の撮影を重ねるたびに拡張し、「死の秘宝 PART2」では幅 180メートルの巨大な背景画も使用されるほどに。スタジオツアー東京では、そんな壮大な森を舞台にした数々の名場面を再現。森の中を探検しながら、巨大グモの巣窟でアラゴグと対面する前に、ディメンター(吸魂鬼)を撃退するエクスペクトパトローナム(守護霊の呪文)を試すなど、インタラクティブな体験をすることもできる。
魔法界の政府機関として法の管理と施行を行っている主要統治機構・魔法省は、シリーズのなかで何度か、ハリーが訪れる重要な場所。魔法法執行部、魔法事故惨事部、魔法運輸部、神秘部、魔法ゲーム・スポーツ部、魔法生物規制管理部、国際魔法協力部などの部門で構成されており、毎日多くの魔法使いたちが、ロンドンの中心地に位置する魔法省に出勤する。ロンの父アーサーも魔法省の職員で、職員たちは魔法の電話ボックスやトイレ、または巨大な暖炉からフルーパウダー(煙突飛行粉)を使って通勤。「不死鳥の騎士団」では、ダンブルドア校長とヴォルデモートの壮絶な戦いの場となり、「死の秘宝 PART1」では、ハリー、ロン、ハーマイオニーが職員に成りすまして内部に潜入していた。
スタジオツアー東京では、世界で初めて、魔法省のフルスケールセットを再現。職員たちと同じように暖炉のひとつに入り、スモークや照明によって、フルーパウダーを体中に振りかけているかのような体験ができ、魔法省への通勤気分を味わうことができる。
魔法の世界に足を踏み入れる前に、絶対に行きたい場所がダイアゴン横丁。にぎやかな商店街で、ホグワーツの生徒にとって、新学期の準備に欠かせない場所だ。グリンゴッツ魔法銀行でガリオン(魔法界の通貨)をおろしたり、フローリシュ・アンド・ブロッツ書店で教科書を揃えたり、魔法動物ペットショップで愛すべきペットを選んだりと、必要なものが全て揃っている。「賢者の石」では、ハリーはハグリッドに連れられて、さまざまなアイテムを購入。「秘密の部屋」では、買い物に訪れたハリー、ロン、ハーマイオニーが、マルフォイとその父ルシウスに出会った。
スタジオツアー東京では、クリエイターが手がけたクラフトマンシップ溢れるセットを、間近で見ることができる。「賢者の石」のために作られたセットは、それ以降も手直しが施されてきた。壁の位置や店の並びを変え、建物全体の角度を左右に微妙に動かして、「アズカバンの囚人」の撮影では、セットの大部分が、雪化粧したホグスミード村(ホグワーツの近くにある村。ホグワーツでは、3年生以上の生徒が、この村への外出を許可されている)として利用されている。店内の奥の様子や、並べられているアイテムまで、映画では見ることのできなかった細かい部分を堪能できる。
「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター」は、6月16日にオープン。チケット(※日時指定・予約制)は、公式サイト(https://www.wbstudiotour.jp/tickets/)で発売中(販売状況は随時、サイトを要チェック)。料金は大人6300円、中人(中学生・高校生)5200円、小人(4歳~小学生)3800円(全て税込)となる。
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