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前衛映像作家ケネス・アンガーさん死去、96歳

2023年5月25日 17:00

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ケネス・アンガーに迫るドキュメンタリー映画「アンガー・ミー」の一場面(各種VODサービスで配信中)
ケネス・アンガーに迫るドキュメンタリー映画「アンガー・ミー」の一場面(各種VODサービスで配信中)

アンダーグラウンド映像作家のケネス・アンガーさんが5月11日にカルフォルニア州の介護施設で死去していたと、バラエティなど米国メディアが報じた。96歳だった。

アンガーさんの作品を取り扱うギャラリー、Sprueth Magersが発表したもので、「ケネスはパイオニアであった。彼の映画の天才と影響は生き続け、彼の映画、言葉、ビジョンに出合うすべての人を変え続けるだろう」とコメントを寄せている。

1927年生まれのアンガーさんは、同性愛が禁止されていた時代からゲイであることを公言し、何度も逮捕され、1937年から2010年の間に40本近い短編映画を制作。超自然現象や儀式魔術などをモチーフに、前衛的かつ実験的な作風で、マーティン・スコセッシデビッド・リンチデレク・ジャーマンライナー・ベルナー・ファスビンダーデニス・ホッパーガス・バン・サントニコラス・ウィンディング・レフンら時代やジャンルを越え、名だたるクリエイターに多大な影響を与えた。

同性愛や性衝動を示唆する描写で物議を醸した「花火」(47)では、わいせつ罪で逮捕されるもその芸術性が認められ無罪となった。後にデビッド・リンチが「ブルーベルベット」(86)で用いたオールディーズ「Blue Velvet」など、数々の音楽と共にバイクを愛する青年をフェティッシュに撮る「スコピオ・ライジング」(63)をはじめとした、魅惑的な音楽と鮮烈なイメージを組み合わせた映像作品は、現代のミュージックビデオやCMの元祖と言われる。また、ハリウッド黄金期の闇の歴史を暴いた「ハリウッド・バビロン」の著者としても知られており、ハリウッド業界の逸脱したモラルを描いたデイミアン・チャゼル監督の最新作「バビロン」でもその影響がうかがえる。

日本では、三島由紀夫がアンガーさんの「スコピオ・ライジング」をニューヨークで鑑賞し感銘を受け、当時新宿に開館した日本アートシアター・ギルド(ATG)の映画館「アートシアター新宿」を「蠍座」と命名したという逸話が残っている。

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