岡田准一「夢はこれから」綾野剛と俳優として“最後まで行く”宣言!
2023年5月19日 21:22
2014年に韓国で公開された同名映画を、「新聞記者」「余命10年」の藤井監督がリメイク。悪いときに悪いことが重なり、陰謀に巻き込まれていく刑事・工藤(岡田)と、それを追う冷徹な監察官・矢崎(綾野)が織りなす、年の瀬の96時間(4日間)が描かれる。岡田が「クセになるような、日本映画の希望を感じていただけるような映画になっていると思います」と自信をみなぎらせると、上映後の会場からは拍手が上がっていた。


岡田と綾野が本格的に共演するのは、今作が初めてのこと。岡田は「綾野さんは(劇中で)ぶっ飛んだ役柄だったけれど、現場では本当に優しいし、現場をちゃんと見られている方」と印象を明かし、一方の綾野は「人間力がすごい」と岡田について話すなど、相思相愛ぶりを披露した。
撮影現場では、岡田がイメージキャラクターを務めている「ひらかたパーク」(大阪府枚方市)と映画のコラボCMの話もしたそうで、岡田は「(綾野が)『准一さん(CM)やられていますよね。出たいです』と言ってくれて。『ひらパーは、綾野くん、出られないんじゃないの?』と聞いたら、『僕は(所属事務所)トライストーンのアンタッチャブルなんで、大丈夫です』と言っていた」と楽しそうにニッコリ。「ものづくりに対する情熱が、本当に真摯。それが映画の中にもずっとあった。共演していても楽しかった。いいものをつくることしか考えていない。心地よかったです」と話す。広末から「ひらパーを推しすぎじゃないですか? この映画の宣伝なのに、毎回ひらパーの話をする」とツッコまれると、岡田と綾野は「おま!」と二人でお馴染みのポーズを決め、会場から拍手を浴びていた。


工藤の妻を演じた広末からは、「手紙をもらった」と明かした岡田。「ご挨拶して、ケーキもくれて。『岡田さんとはまた共演すると思います』と感動的なことを言ってくれた。なんて良い人なんだろうと思った」と感激したというが、「岡田准一の“じゅん”が、違う“じゅん”だった。松本潤の“じゅん”だった。潤っているほう」と指摘。広末が「ええ! そう言われれば! ごめんなさい!」と謝ると、岡田は「潤ってねえから!」と笑い、これには会場も大爆笑だった。


息ぴったりに撮影を振り返ったメンバーだが、映画のタイトルにちなみ「俳優として、監督として、最後まで行きますか?」との質問に答える一幕も。岡田は「行きたいと思っています」とキッパリと語り、「夢はこれからだと思っているので、夢を追いかけながら、皆さんが本当に面白いと思う作品をつくっていきたい。いつまで全力で動けるか。身体が思うように動かせるか」と課題もあげながら、「いまは身体操作、心情操作などいろいろとできるけれど、どこかでバランスが変わっていくだろうなと思う。自分の求める俳優像は、両方できること。どこまでできるか」と真摯な眼差しで未来を見据えた。

綾野は「一緒に作品をつくるという目標を、一緒に叶えたいと思っている仲間たち(がいる)。まだ想像できないけれど、なんとなく皆さんと一緒に見たい景色がそれぞれあると思うので、それを一つ一つ丁寧に叶えていきたい」と熱っぽく明言。「死んだことすらも『あいつ芝居なんじゃね?』と思える最後までは行きたい」と意気込んだ磯村は、「今回は、偉大なる先輩方とご一緒させていただけた。緊張感のある中、実りのある時間をいただいた」と充実感を口にしていた。
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