「X エックス」への愛が実り、「Pearl パール」で豪華コラボ実現! ヒグチユウコ×大島依提亜のポスター完成
2023年5月18日 17:00
「X エックス」の前日譚で、純粋無垢なシリアルキラーを描く物語「Pearl パール」から、画家・絵本作家のヒグチユウコ氏と、グラフィックデザイナーの大島依提亜氏がコラボレーションした、日本オリジナルのオルタナティブポスターがお披露目された。
本作は、「へレディタリー 継承」「ミッドサマー」で知られる映画スタジオ・A24が手がける初の3部作の第2弾。「X エックス」「Pearl パール」に続き、完結編「MaXXXine(原題)」も現在、製作されている。「Pearl パール」では、「X エックス」に登場した史上最高齢のサイコキラー、パールの若かりし頃の姿が描かれる。「X エックス」に続いてタイ・ウェストが監督・脚本を担当。前作で主人公のマキシーンとパールを一人二役で演じたミア・ゴスが、本作でも若きパールを演じる。なおゴスは、脚本とエグゼクティブプロデューサーとしてもクレジットされている。
スクリーンのなかで踊る華やかなスターに憧れるパールは、敬虔で厳しい母と病気の父とともに、人里離れた農場で暮らしていた。彼女が若くして結婚した夫は戦争へ出征中。父の世話と家畜たちの餌やりという繰り返しの日々に鬱屈としながら、農場の家畜たちを相手にミュージカルショーの真似事を行うのが、束の間の幸せだった。ある日、父の薬を買いに町へ出かけ、母に内緒で映画を見たパールは、映写技師に出会い、外の世界への憧れを募らせる。そして、地方を巡回するショーのオーディションがあることを聞きつけたパールは、オーディションへの参加を強く望むが、母に「お前は一生農場から出られない」といさめられる。生まれてからずっと“籠の中”で育てられ、抑圧されてきた彼女の狂気が爆発し、ある事件を引き起こす。
オルタナティブポスターは、ヒグチ氏が描き下ろしたイラストを、日本版ビジュアルを手がけた大島氏がデザインしたもの。ふたりは以前にも、さまざまな作品の日本オリジナルのオルタナティブポスターを発表してきた。特に「ミッドサマー」のポスターは、アリ・アスター監督の絶賛を浴び、A24により商品化・発売されたほどの大反響を得た。
「Pearl パール」のポスターは、パールの「無垢さと残酷さの二面性」を表現。四隅には、彼女が凶器として使う斧や鍬、ガチョウなどが、細かく描き込まれている。一方、「X エックス」のポスターには、マキシーンが湖に浮かぶ横顔が切り取られ、猟銃と鍬とワニが描かれている。2枚のポスターで、ゴスが演じたパールとマキシーンという、ふたりの合わせ鏡のようなキャラクター性を暗示している。
ヒグチ氏は、「エックスは見た後どうしても描きたくて、頼まれてもいないのに勝手に描いた作品。その熱意が実って今回は公式です。大好きな作品なので描くのも楽しかった。ミア・ゴスの演じるパールは純粋で無垢で、それ故に欲望にも忠実。彼女の役への入り込み方は素晴らしい」と、賛辞をおくる。大島氏は「『X エックス』につづき続編『Pearl パール』でもヒグチ画伯に描き下ろして頂いたので、対になるようなデザインにしました。いやしかし、本作『Pearl パール』は続編というにはあまりにももったいない、単独作品としても堂々たる風格の傑作となっていますので、ぜひご覧いただければと思います」と、コメントを寄せた。
あわせて、5月26日から発売されるムビチケ前売券(カード)の特典が、「Pearl パール」ポスターのデザインのポストカードとなることが決定。ふたりのコラボオルタナティブポスターが、ムビチケの特典ポストカードとして制作されるのは初めてとなる。
「Pearl パール」は、7月7日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
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