アンドリュー・ガーフィールド、新作映画で天文学者カール・セーガン役に
2023年5月15日 11:00
世界的に有名な米天文学者カール・セーガンを題材にした南米チリ出身の俊才セバスティアン・レリオ監督の新作映画「Voyagers(原題)」に、アンドリュー・ガーフィールドとデイジー・エドガー=ジョーンズ(「ザリガニの鳴くところ」)が主演することが明らかになった。米Deadlineが報じている。
舞台は1977年。NASA(アメリカ航空宇宙局)は地球外知的生命体とのファーストコンタクトを目的に、人類初の星間探査機ボイジャー1号と2号を同時に打ち上げるという野心的な計画を実行に移そうとしていた。2機のボイジャー探査機に搭載されるのは、地球の生命と文化を異星人に伝えるためのレコード盤。当時アメリカの名門校コーネル大学で教鞭を執っていたセーガン(ガーフィールド)は、100枚を超える画像、波、風、雷、動物の鳴き声といった自然音、多種多様な文化や時代の音楽、55言語での挨拶など、大量のデータを打ち上げまでに収集すべくチームを率いて奔走するなか、のちに3番目の妻となる同僚のアン(エドガー=ジョーンズ)と思いがけず激しい恋に落ちる。
巨額の制作費を投じた宇宙に関する初の本格ドキュメンタリー番組で、エミー賞やピーボディー賞など名だたる賞を受賞したほか、これまでに世界60カ国以上で放送され、のべ6億人が視聴したといわれる「コスモス」(1980)の監督であり、本作の主人公でもあるアン・ドルーヤンへのインタビューをもとに、監督のレリオとジェシカ・ゴールドバーグが共同で脚本を執筆。米FilmNationのベン・ブラウニング(「プロミシング・ヤング・ウーマン」)とリンダ・オブスト、ドルーヤンがプロデュースにあたる。
トランスジェンダー女優のダニエラ・ベガを主演に迎えた「ナチュラルウーマン」(2017)がアカデミー外国語映画賞にノミネートされて注目を集めたレリオ監督は、批評家から高い評価を得たフローレンス・ピュー主演の新作「聖なる証」で、昨年度BAFTA(英国アカデミー)賞の最優秀英国作品賞にノミネートを果たした。
なお、ガーフィールドとエドガー=ジョーンズは、全米を震撼させた実際の殺人事件の全貌を綴ったベストセラーノンフィクション本をドラマ化した米FXのミニシリーズ「アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実」ですでに共演済み。同作は、ガーフィールドに初のエミー賞ノミネーションを、エドガー=ジョーンズに初のゴールデン・グローブ賞ノミネーションをもたらした。
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