西村ツチカ「北極百貨店のコンシェルジュさん」アニメ映画化 監督は板津匡覧、脚本は大島里美
2023年4月25日 07:00
緻密に線を重ねる独特な表現で装画家・イラストレーターとしても活躍する西村ツチカ氏の人気漫画「北極百貨店のコンシェルジュさん」のアニメ映画化が決定し、今秋に公開されることが決定した。あわせて、ティザービジュアルも披露された。
原作は、2017年から小学館「ビッグコミック増刊号」で連載をスタート。独特の世界観と美しい描写、人間ドラマが話題となり、「第25回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 優秀賞」を受賞している。舞台は、お客様は全て動物という不思議な百貨店「北極百貨店」。新人コンシェルジュ・秋乃と“特別な”お客様たちとの間で繰り広げられるファンタジーストーリーを描き出す。
監督を務めるのは「パプリカ」「風立ちぬ」など多くの作品に原画として参加し、「ボールルームへようこそ」でテレビアニメ初監督を務めた板津匡覧。脚本は、第1回市川森一脚本賞を受賞した「恋するハエ女」や「忘却のサチコ」「凪のお暇」など数々の話題作を手掛けてきた大島里美。制作は「ハイキュー!!」「PSYCHO-PASS サイコパス」「攻殻機動隊」など、作品のテイストに合わせたハイクオリティな映像に定評があり、国内に留まらず海外での評価も高いProduction I.Gが担当する。
今回のアニメ映画化は、元々原作の大ファンだったという板津監督が切望したもの。その熱意を受け取ったProduction I.Gのアニメーションプロデューサーとともに企画がスタート。働く女性を描くことに定評のある大島を脚本に迎え、制作がスタート。原作の繊細さを、映像の豊かさで表現したいという板津監督の考えのもと、徹底的に細部までこだわり制作されている。
ティザービジュアルは「北極百貨店」のショーウィンドーから笑顔をのぞかせるコンシェルジュ・秋乃と、ショーウィンドーを覗くようにこちらに背を向けるスーツ姿の謎のペンギン・エルルが描かれている。さまざまな事情を持つ動物のお客様が集う「北極百貨店」で、秋乃をはじめとする百貨店スタッフがどんなお客様に出会い、問題を解決していくのか――物語の展開が気になるビジュアルとなっている。
「北極百貨店のコンシェルジュさん」は、今秋公開。コメントは、以下の通り。