トランプ前大統領、米俳優組合から年金100万ドル
2023年4月20日 16:00
ドナルド・トランプ前大統領が、かつて批判した米俳優組合(SAG-AFTRA)から最大100万ドルの年金を受け取っていることが明らかになったと、米ハリウッド・レポーターが報じている。
トランプ前大統領は、かつて「不動産王トランプ」として映画やドラマに積極的に出演していた。1989年に米俳優組合に入会し、その後「ホーム・アローン2」「セックス・アンド・ザ・シティ」「ズーランダー」などに出演。また、彼が全米の人気者になるきっかけとなったリアリティ番組「アプレンティス」には、2004年から15年まで出演していた。
だが、SAG-AFTRAはトランプ前大統領が21年1月6日に起きた米連邦議会議事堂の襲撃事件を「煽動」したとして問題視。全国理事会もトランプ氏が規約違反を起こしたとの判断に同意し、処分は懲罰委員会に委ねられた。トランプ氏は、判決が下る前に自ら書簡で退会届けを送付し「(組合は)私のために何もしてくれなかった」「もうあなたの組合とは関わりたくない」と説明していた。
ところが、24年の大統領選出馬のために提出した財務公開書類によると、トランプ氏は22年にSAGから10万~100万ドル相当、AFTRAから1万5000~5万ドル相当の年金を受け取っていたという。なお、SAGとAFTRAは12年に合併している。
トランプ氏が公開書簡で宣言したようにSAG-AFTRAから退会したかどうかは不明だが、「関わりたくない」と言いつつも、年金だけはしっかり受け取っていることが明らかになった。