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横浜流星、イベントが大雨で中止に「僕が雨男のせいで…」 奥平大兼と「ヴィレッジ」のヒット祈願

2023年4月17日 13:00

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イベントの模様
イベントの模様
(C)2023「ヴィレッジ」製作委員会

映画「ヴィレッジ」のイベントが4月16日、東京・金王八幡宮で行われ、主演の横浜流星をはじめ、奥平大兼、本作の能のシーンの監修を担当した塩津圭介氏(シテ方喜多流能楽師)が登壇。突然の大雨でイベントが途中で中止になるというハプニングがあり、思わず横浜が「雨男は僕です」と取材陣に謝罪する一幕もあった。

画像2(C)2023「ヴィレッジ」製作委員会

新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督がメガホンをとった本作は、「村」という閉ざされた世界を舞台に、そこで生きる人々のきれいごとだけでは生きていけないリアルな姿を、圧倒的な映像美と世界観で描くサスペンス・エンタテインメント。

大ヒット祈願を行った横浜らは、背景に美しい松が描かれた神楽殿にてトークに臨んだ。本作の中では能の「邯鄲(かんたん)」と「羽衣(はごろも)」という演目が登場する。特に「邯鄲」は本作と同様に人生に悩む青年を主人公とした作品で、この演目が選ばれた理由について、塩津氏は「最初に藤井監督やプロデューサーの皆さんと話をする中で、『一度、私の舞台を観に来てください』とお伝えして、そこで『邯鄲』をいたしまして、それを監督も横浜さんも観に来てくださいました。悩める青年が主題なのですが、藤井監督がぜひ『邯鄲』を裏に流しながら、この映画を作っていきたいとおっしゃって、横浜流星さんも、その悩める姿をいろんな角度から演じてくださいました」と明かす。

画像3(C)2023「ヴィレッジ」製作委員会

横浜は、最初に観た塩津氏による「邯鄲」について「能の知識もないですし、解釈の仕方もわからなかったんですが、圧倒されましたし、魅力的でした」と述懐。そして「台本を読むと、美咲(黒木華)が能を観ながら『解釈は自分の自由』と言うんですよね。その時に自分が感じたことを大事にしようと思いました。この映画は『羽衣』と『邯鄲』という演目がメタファーになっていますが、『邯鄲』に関しては(横浜が演じた主人公の)優の人生そのものなので、いろんなことを思いながら舞っていました」と感慨深げに語る。

横浜演じる主人公・優が自分の部屋で「邯鄲」を舞うシーンでは、藤井監督から『もっとラフにしたい』というリクエストがあったとのことで、横浜は寝転んで能を舞っている。塩津は「そこが一番苦労したところ。我々は舞台の上で真剣勝負でやるしかないところで、横浜さんが演じた優も、黒木さん演じた美咲も日常生活の中に能があるんですね。それは、目指したいところではあるんですけど、我々にとっても、現代の皆さんにとっても、なかなか行き着きにくいところで…(苦笑)。でも、頑張ってくれました」と苦労を明かしつつ、横浜の奮闘をねぎらった。

画像4(C)2023「ヴィレッジ」製作委員会

奥平は映画の中で能に触れるシーンはなかったが「台本を読ませていただいて、気になっていて、京都で撮影していたのですが、休みの日に本屋に行って能の本を買って読んだりしていました。能に対してすごく興味がわいたし、観る機会があったらプライベートで見に行きたいです」と興味津々。塩津氏も「ぜひいらしてください!」と喜んでいた。

トークは盛り上がりを見せていたが、イベント中に雨が降り出し、中盤には大雨に。横浜は自身が“雨男”であることを自覚しているようで、屋根のない境内で取材する報道陣に「すみません、皆さん。僕が雨男のせいで……」と申し訳なさそう。雨脚がかなり強くなってきたところでいったんトークは中断となったが、その後も一向に止む気配がなく、スペシャルトークイベントはここで終了となった。

画像5(C)2023「ヴィレッジ」製作委員会

最後に「この雹が降るくらい、この映画を神様が喜んでくれていると解釈したいと思います。ぜひ皆さま、よろしくお願いいたします」と塩津氏が挨拶。奥平も「観る世代だったり観る人の環境で解釈が違う作品だと思っています。何年先でも観られる映画になっていると思うので、そういう所も楽しんでください」とアピール。横浜は「公開まで1週間を切りましたが、たくさんの方にこの映画が届くことを願っています」と呼びかけ、最後まで「急なこの天候で、皆さん申し訳ありませんでした。(報道陣に)すみません。雨に打たれてしまったと思いますので、皆さん温かくしてください」と集まった報道陣を最後まで気遣っていた。

ヴィレッジ」は4月21日から公開。

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