「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」大ヒットスタート! 「AIR エア」は4位に初登場【全米映画ランキング】
2023年4月11日 16:30
4月2週の北米映画市場は、2023年に入って最も好調な結果となりました。世界的な人気を誇る任天堂のゲームをアニメーション映画化した、ユニバーサルの「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が、初登場1位を獲得。週末3日間のオープニング興行収入は、1億4600万ドルを記録し、23年公開作品で最高の数字に。累計興収も2億400万ドルに達し、23年で2番目となり、トップの「アントマン&ワスプ クアントマニア」を間もなく上回る予定です。
物語の中心となるのは、配管工を営む双子の兄弟マリオ(CV:クリス・プラット)とルイージ(CV:チャーリー・デイ)。ふたりは謎の土管に吸い込まれ、ピーチ姫(CV:アニヤ・テイラー=ジョイ)が治めるキノコ王国へ。マリオはドンキーコング(CV:セス・ローゲン)らと協力し、クッパ(CV:ジャック・ブラック)に囚われたルイージを救出しようと奮闘します。監督はアーロン・ホーバスとマイケル・ジェレニック(「ティーン・タイタンズGO! トゥ・ザ・ムービー」)、共同監督はピエール・ルデュック(「グリンチ」)とファビアン・ポラック(「ロラックスおじさんの秘密の種」)が担当。イルミネーション創業者でプロデューサーのクリス・メレダンドリ(「長ぐつをはいたネコと9つの命」)と、マリオの生みの親でもある任天堂の宮本茂が製作に名を連ねました。
ライオンズゲートの「ジョン・ウィック」シリーズ第4弾「ジョン・ウィック コンセクエンス」は、2位をキープ。公開3週目にして、週末3日間で興収1460万ドルをあげました。累計興収は1億4700万ドルで、第3弾「ジョン・ウィック パラベラム」の国内累計興収1億7100万ドルに、早くも並ぼうとしています。「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」には及ばずとも、本作も23年公開作品の興収で4位という好調ぶりを見せています。
MGMによる、ナイキの伝説的バスケットシューズ「エア・ジョーダン」の誕生秘話を描く「AIR エア」は、4位に初登場。1984年、NBAのスカウトであるソニー・ヴァッカロ(マット・デイモン)は、ナイキCEOのフィル・ナイト(ベン・アフレック)とロブ・ストラッサー(ジェイソン・ベイトマン)から、バスケットボール部門を立て直すよう命じられます。やがて、まだNBAデビューもしていない無名の新人選手マイケル・ジョーダンに目を留めるソニーとロブ。ジョーダンの母(ビオラ・デイビス)に、息子に対してナイキと契約交渉するチャンスをもらえるよう頼み、一発逆転を狙います。アフレックが監督・製作・出演を兼ね、デイモン、デビッド・エリソン(「トップガン マーヴェリック」)も製作に名を連ねています。週末3日間で、興収1440万ドルをあげました。
9位は、オーウェン・ウィルソン(「マリー・ミー」)が主演を務める、IFC Filmsの「Paint(原題)」。ウィルソンが、長寿テレビ番組「ボブの絵画教室」でも知られる画家ボブ・ロスをオマージュした主人公カール・ナギルを演じています。若き女性画家の登場で、カールの人気に危機が訪れるさまを描いています。週末3日間で、興収75万ドルを記録しました。
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