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「仮面ライダー」1号&2号に関する“超基本的知識” 見分け方や、観てほしい作品など解説

2023年3月22日 19:00

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藤岡弘、と仮面ライダー(2011年4月1日「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」舞台挨拶で撮影)
藤岡弘、と仮面ライダー(2011年4月1日「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」舞台挨拶で撮影)

シン・仮面ライダー」公開を記念し、初代「仮面ライダー」の1号&2号についての基本的知識をご紹介。本シリーズ大ファンの映画.comスタッフSが、往年の1号と2号の見分け方(デザイン・外見の違い)や、撮影のアクシデントにより2号が登場した逸話、観てほしい劇場版4作品などをたっぷりと解説していく。

「仮面ライダー」未履修の人には作品理解のお役立ちに。「仮面ライダー」ファンの人には基本情報のおさらいに。そんなコンセプトで構成してみたので、この記事が皆様の手助けになれば幸いだ。


※参考・出典
・「証言!仮面ライダー 昭和 (キャラクター大全ノンフィクション)」(講談社/2017)
・「仮面ライダー=本郷猛」(著:藤岡弘、/扶桑社/2008)
・「仮面ライダー大全」(編:岩佐陽一/双葉社/2000)
※この記事では、主に初代の仮面ライダー1号&2号について紹介する

<そもそも初代「仮面ライダー」とは?>

1971年から1973年にかけて放送された特撮ヒーロー番組(全98話)。石ノ森章太郎が原作。改造人間・本郷猛(仮面ライダー)たちと、彼を改造した世界征服を企む悪の秘密結社「ショッカー」との人類の自由をかけた戦いを描く。

人間サイズのヒーローで、素早い格闘、バイクアクション、動植物をモチーフとした「怪人」たち(仮面ライダーはバッタの能力を持つ)、「変身」ポーズや、ライダーキックなどの必殺技で当時の子どもたちの心をつかんだ。

※等身大特撮は、ミニチュアセットが必要な「ウルトラマン」などの巨大ヒーローものと比較し、安価に製作できたとも言われる。本作の成功は変身ヒーローブームや、「スーパー戦隊」シリーズ誕生の契機となった。

プロデューサーの平山亨は東映京都撮影所で監督も務めた人物で、撮影の山本修右、照明の太田耕治らは大映映画の出身。つまり映画で経験を積んだ多くの才能が、TV番組へ活躍の場を移したということ。そのほか美術のエキスプロダクションは、大映や東宝の特撮美術スタッフが独立した会社。技斗(擬闘)の大野剣友会は東映のTVドラマ「柔道一直線」からの参加で、スピーディーなアクションを創出した。


<仮面ライダー2号が登場した経緯が驚き 出演の影響も大>
(2016年3月21日、「仮面ライダー1号」の公開記念トークショーで撮影)
(2016年3月21日、「仮面ライダー1号」の公開記念トークショーで撮影)
・1号と2号が存在する経緯:初代「仮面ライダー」第9話、第10話の撮影中、本郷猛役の藤岡弘(現・藤岡弘、)がバイクシーン撮影中に事故・入院してしまう。撮影が中止されたが、急きょプランを変更し撮影を続行。すでに撮影済み、および変身後のシーンなどで数話を補い、“本郷はショッカーの別の計画を追って海外へ行った設定”とした。さらに第14話から一文字隼人役の佐々木剛(東映の「柔道一直線」などに出演)をキャスティングし、放送までこぎつけた。一文字もショッカーに改造された仮面ライダーで、本郷に救出されたという筋書きだ。
・2号登場の影響:2号への交代に伴って、バイク走行の風力をベルト(タイフーン)に受けての変身から、変身ポーズとジャンプによる変身が導入され、子どもたちにブームとなった。
・藤岡の復帰と主役の再交代:藤岡は大腿骨を骨折していたが、リハビリの末、第40、41話で一時的に復帰、佐々木と共演する「ダブルライダー」として姿を見せた。その後藤岡は、劇場版「仮面ライダー対ショッカー」や、本編第49、52話を経て第53話で主演に復帰した。2号に扮していた佐々木は別の作品に出演して多忙であり、養成所の同期でもあった藤岡の復帰を待って、52話までで主演を交代。その後72、73、94話、最終話の98話でも出演している。

※なお、1号、2号は漫画版をベースにした「仮面ライダー THE FIRST」「仮面ライダー THE NEXT」や、藤岡が演じた「仮面ライダー1号」(1号のみ)など各シリーズでも登場している。


<本郷ライダー(1号)と一文字ライダー(2号)の見分け方>

仮面ライダーのマスクやスーツは激しいアクションのため修理や交換が行われ、再登場時の都合などもあって多くのバージョンが存在する。

・マスクとあごのデザイン、腕と脚のラインに注目

初登場時の2号は、1号との区別のため「マスク中央とあごが銀色」となり(1号は緑系)、「腕と脚に銀色のラインが追加「(1号はなし)、「ベルトも赤」(1号は白)になっている。ダブルライダー初共演の40、41話や、「仮面ライダー対ショッカー」はこの点で見分けられる。

53話からパワーアップした「新1号」、72話から同様に「新2号」となるが、腕と脚のラインが1号が2本、2号が1本、グローブとブーツが1号が銀色、2号が赤色になるというのがシリーズ後半での基本的な見分け方だ。

腕と脚のラインの追加はアクション時や夜間撮影時に動きを見やすくする効果もあった。マスクの色も時期によって異なるが、撮影上明るい色の方がよく映った。


<1号と2号が活躍する“観ておくべき”おすすめ映画4選>
(2021年10月31日、第34回東京国際映画祭で撮影)
(2021年10月31日、第34回東京国際映画祭で撮影)

放送当時の子どもたちを魅了し、仮面ライダーの魅力がぎゅっと凝縮された映画版4作品を、そのポイントとともに紹介しよう。


劇場公開日:1972年3月18日
 スコープサイズ、32分
 主要な怪人:ザンジオーほか

●ポイント
・「東映まんがまつり」用に制作された劇場用オリジナル1作目。本作より以前に、1971年夏の「東映まんがまつり」で「ゴーゴー仮面ライダー」(TV第13話ブローアップ版)が上映されている。 ※ブローアップ=TV放送用の映像を、劇場上映用に拡大・調整などすること
・主題歌「レッツゴー!! ライダーキック」とともに専用バイク「サイクロン」で疾走するダブルライダーの姿からスタート
・仮面ライダーの特撮技法の特徴が、今作を観れば一通りわかる。(冒頭の怪人登場は怪奇もののテイスト、研究所のミニチュア爆破、変身時のアニメーション合成、素早い格闘、「ライダーキック」など必殺技の叫び、アクションSE、トランポリン、真下のアングルからの撮影、空中姿勢のカット割り、怪人の爆発/同ポジション撮影での差し替え、ズームを使ったショット、バイクシーン、崖落ちなど)
・地獄谷で死神博士率いる再生怪人第軍団28体が名乗りを上げるショットがスコープサイズの効果もあって圧巻。
・昭和の習俗がよくわかり、懐かしい気分になれる。博士の娘の誕生会シーン、多摩地域と思われる造成地での技斗など。
・1号の変身ポーズはこの映画が初出。
・1号、2号の見分け方
 本郷ライダー(1号):クラッシャー(あご)が緑。ラインなし。ベルトが白い。
 一文字ライダー(2号):腕と足に銀色の1本ライン。マスク中央とクラッシャーが銀色。ベルトが赤い
・1号は40話、41話などに登場のいわゆる「桜島1号」(通称)

画像5

劇場公開日:1972年7月16日
 スコープサイズ、34分
 主要な怪人:カミキリキッドほか

●ポイント
・「東映まんがまつり」用に制作された劇場用オリジナル2作目。
・本郷とFBI捜査員・滝和也の参加するバイクレースからスタート。所属する「立花レーシングクラブ」の立花藤兵衛はライダーの秘密を知る数少ない協力者。
・ヘリを使った空撮が圧巻。
ショッカー戦闘員に変装して基地に潜入するスパイ要素あり。
・富士山ロケ。山麓でのバイクアクション、乗馬アクションが映える。バイクはデザインを一新した「新サイクロン号」となっている。
ショッカー戦闘員との集団戦。エフェクトのかかった「イー!」がクセになる。
・再生怪人軍団11体名乗りが良き。
・1号、2号の見分け方
 1号のみ登場。腕と脚に銀色の2本ライン。マスク中央とクラッシャーに加えグローブ、ブーツが銀色。マスク中央は銀色に、緑も明るくなっている。いわゆる「新1号」。

画像5

劇場公開日:1973年7月18日
 スコープサイズ/32分
 主要な怪人:たいほうバッファロー、ギロチンザウルス、ドクバリグモほか

●ポイント
・「東映まんがまつり」用に制作された劇場用オリジナル。
・フェリー「さんふらわあ」号で博士が誘拐される。博士の妹が「ホテル奥道後」で踊り子をしている。フェリー「おくどうご2」、送迎バスやダンスステージ、散策道での戦闘がある。博士の研究の秘密は高知城の天守に隠されている。観光映画になっている。
・高知城で「少年仮面ライダー隊」が登場。四国ロケでは「テレビマガジン」でエキストラ募集も行われた。(TV版20話、21話と同時撮影)
・再生怪人軍団9体名乗り。
・最後の決戦では、1号、2号が合流。3人のライダーと10人の怪人の戦いが見られる。
・スコープサイズを活かして海岸や、渓谷、橋、高知城の階段、丘陵地などアクションが多彩。
・大砲モチーフの怪人が登場し、V3の特徴である大きな爆発を堪能できる。
・デストロンの幹部ドクトルGの、独特の言い回し「仮面ラーイダ」も聞ける。
・1号、2号の見分け
 2号のグローブ、ブーツが赤くなっている。マスクがやや暗い。※「V3」のTV版ではマスクは1号と同じエメラルドグーン。

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劇場公開日:2011年4月1日
 ビスタサイズ/90分

●ポイント
・「仮面ライダー」40周年記念作品
・歴史改編で1号、2号はショッカーに再洗脳され、オーズ、電王の前に立ちはだかる。声は藤岡弘、佐々木剛が担当。
・2011年と1971年を行き来する、タイムスリップものの趣。1971年では駄菓子屋、野球盤、ボーリング、クラッカーなど当時の遊びが登場。
・歴代ライダーが総登場する。敵の幹部や、少年仮面ライダー隊も登場してアツい。
・1号、2号の見分け
 1号:腕と脚のラインが2本、ブローブとブーツは銀、マスクは同色
 2号:腕と脚のラインが1本、ブローブとブーツは赤、マスクは同色

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<了>

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