【HU35】ファイナリスト全作品のキャスト発表　吉川愛と山崎紘菜が姉妹を演じる作品も

2023年3月21日 17:00

オンライン動画配信サービスHuluによる、35歳以下を対象とした映像クリエイターの発掘および育成プロジェクト「Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ（HU35）」。第2回のファイナリスト5組がグランプリを競う作品がクランクアップし、それぞれキャストが発表された。

昨年実施された「ファイナリスト選考会」の後、映像制作のプロによるサポートを受け、約3カ月にわたって脚本づくりと制作準備を進めてきた5組のファイナリストたち。

トップバッターとしてクランクインしたのは「ヒロインの親友はハードスケジュール！！」のてつおとゆうほ組。HU35初のコンビ・ファイナリストであるてつおとゆうほ監督が描くのは、ヒロイン……ではなくヒロインの恋を応援ばかりしている自称“プロフェッショナル親友”が主人公の新感覚ラブコメ。てつおとゆうほ監督は「胸キュン映画のメタ的な要素を用いた今作は、胸キュン映画あるあるを多用して、観ている視聴者に飽きさせないための展開や工夫を施しました」と話している。“プロフェッショナル親友”・脇田幸子役で田鍋梨々花が主演を務めるほか、本田響矢、若柳琴子、金田昇、「南海キャンディーズ」の山崎静代らが出演する。

次にクランクアップしたのは、現在16歳の現役高校生であるカワイ・ヒバリ監督による「そこに光があるなら」。中学3年生の主人公が、自分たちの手でコロナによって奪われた大切な時間を取り戻そうとするストーリーには、カワイ・ヒバリ監督自身が感じた、やり場のない後悔が落とし込まれており、リアルな青春ドラマへと昇華している。主人公の紗苗役に中島瑠菜、同級生の桃子役に南琴奈、麻弓役に田畑志真、剛役に田中奏生がそれぞれ抜てきされ、今後の活躍が期待されるフレッシュなキャスト陣が等身大の役柄を演じているほか、物語のキーとなる紗苗の祖母役として美保純が参加している。

現役テレビ局員でもある中林佳苗監督の「姉にヒュッゲを教えたい」は、自身が実際に働きづめの3年間を過ごした制作現場での経験をベースにした物語。大学卒業後、地元・群馬のパン屋で働きながら悠々自適に暮らす主人公・彩のもとに、3年近くまともに連絡の取れなかった姉・ももが突然訪ねてくる。東京で暮らす“仕事人間”のももに、彩はヒュッゲ（＝居心地の良いゆったりとした空間、幸せを感じられる時間）を教えたいと意気込み、自分のお気に入りの場所に連れ出す。おっとりしているが芯の強い主人公・彩を「ハニーレモンソーダ」の吉川愛、姉のももをNHK連続テレビ小説「舞いあがれ！」などの山崎紘菜が演じるほか、前原滉が共演する。

次にクランクアップしたのは、ファイナリストの中では最年長となる30歳のCMディレクター・大江海監督の「宇宙人ともだち」。他人との関わりが希薄な2人のおじさんの哀愁漂う交流をオフビートな笑いに包んで描いたヒューマンコメディで、宇宙人との交信を夢見る引きこもりの主人公・野口役を鈴木浩介、同じ夢を持つ同年代の会社員・山崎を濱津隆之が演じ、そのほか野口の母親役で原日出子が共演する。

最後にクランクアップしたのは、現役女子大学生でもある瀬名亮監督の「はじめてのよあそび」。大学デビューを果たすことが全てだった主人公が、新しい世界で自分にとっての本当に大切なものに気づくさまを描く。大学デビューを目指す主人公・森山沙都子を小野莉奈、沙都子と同じ大学に入学し、最初は地味だったが沙都子より先に少しずつ垢抜けていく高校時代からの友人・花蓮を紺野彩夏が演じる。そのほか、純乃あみ、佐月絵美、森日菜美らが出演する。