「007」原作小説、差別表現を改稿し再出版
2023年3月3日 11:00

大ヒットシリーズの原作であるイアン・フレミングの「ジェームズ・ボンド」シリーズが、差別表現を改稿して再出版されることが明らかになった。英紙テレグラフが報じている。
今年4月、第1弾「カジノ・ロワイヤル」の創刊70周年を記念し、「ジェームズ・ボンド」シリーズ全巻が再出版される。これにあわせて、フレミングの著作物の権利管理団体であるイアン・フレミング・パブリケーションズは、現代の基準に鑑みて不適切な表現を審査する「センシティブリーダー」を雇用。その結果、再出版版には以下の注意書きが加えられることになった。
「この書物は、現代の読者にとって攻撃的と考えられる用語や態度が一般的だった時期に書かれました。この版では、原文と設定された時代にできるだけ忠実に則りつつ、いくつかの更新を行っています」
現代では黒人を指す蔑称とされている「Nワード」は他の表現に変えられたものの、ボンドが東アジアの人々を人種差別用語で呼んだり、他の民族に対する蔑称は残されている。また、「レイプの甘い香り」や、「男の仕事」に失敗する「愚かな女」、同性愛は「頑固な障害」であるという言及も残っている。
検閲を最小限に抑えたのは、英児童文学作家ロアルド・ダールの作品が騒動になっていることと関係があるのかもしれない。
ダールは「チャーリーとチョコレート工場」をはじめ、「ジャイアント・ピーチ」「マチルダ」「ファンタスティック Mr.FOX」「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」「魔女がいっぱい」といった大ヒット映画の原作者として知られる。英出版ペンギン・ブックスの児童部門シリーズにあたるパフィン・ブックスは、再出版にあたり「センシティブリーダー」を雇用し、体型や性別、肌の色に関する描写を削除したり、修正した。だが、これがいきすぎた検閲だと反感を買い、大騒動となった。その結果、パフィン・ブックスは原文のままで出版すると発表している。
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