二宮和也&波瑠が描く“木曜限定”の恋 ビートたけし初の恋愛小説「アナログ」映画化
2023年2月17日 06:00
全てがデジタル化されている世界だからこそ、当たり前の「誰かを大切にする」という気持ちを書きたくなった――たけしが、そんな思いを込めた原作「アナログ」は、刊行から約1カ月で10万部を突破(6月20日に集英社文庫から改めて刊行予定)。携帯電話で気軽に連絡が取れる現代。そんな時代に「会うこと」を大切にする“アナログ”な価値観を持つ2人の恋愛を通じて「いつの時代も変わらない愛の原点=好きな人にただ会える喜び」を純粋に描き出す。
手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟は、自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で、謎めいた女性・みゆきと出会う。自分と似た価値観を持つみゆきに惹かれた悟は、意を決して連絡先を聞くが、なぜか彼女は携帯を持っていなかった。「お互いに、会いたい気持ちがあれば、会えますよ」。みゆきのその言葉をきっかけに、ふたりは毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。週に一度だけ。会える時間を大切にして、ゆっくりと関係を深めていく2人。やがて想いを募らせた悟は、彼女にプロポーズすることを決意する。しかしその当日、みゆきは突然「ピアノ」に現れなくなった。
二宮が演じるのは、手作りや手書きにこだわるアナログ人間でありつつも、思いをこめた時間を相手に届けたいという信念を持つデザイナー・水島悟。二宮と初共演となった波瑠は、携帯電話を持っていない謎めいた女性・みゆきを演じる。
監督を務めるのは、長編映画デビュー作「ホテルビーナス」でモスクワ国際映画祭コンペティション・パースペクティブ最優秀作品賞を受賞し、テレビ東京開局55周年特別企画ドラマ「二つの祖国」、「鳩の撃退法」などを手掛けたタカハタ秀太。二宮とたけしが主演したドラマ「赤めだか」の演出も務めており、たけしからの信頼も厚く、二宮とタッグを組むのは2度目となる。脚本は、「あゝ、荒野」(前編、後編) 「宮本から君へ」「MOTHER マザー」の港岳彦が担当している。
二宮、波瑠、タカハタ監督のコメントは、以下の通り。
現場の撮影はクリエイティブな日々で、毎日現場に向かうのが楽しい日々でした。
目まぐるしく変化する世の中ですが、いつの時代も”誰かを大切にする気持ち”の本質はとてもシンプルで変わらないのだと改めて気付かされる作品です。
コロナ禍を経たからこそ感じることができる人と会うことの温かさと喜びを、ぜひ劇場で感じていただけると幸いです。
脚本を読ませていただき、とても美しい物語に感動しました。今は会えなくても色々なことを共有できる世の中でとても便利なことですが、一緒にいることでこそ分かち合える喜びに鈍感になってしまったのかもと不安になります。
誰かと愛を育めることは奇跡そのものなのだと、この作品を通して実感しました。
是非、大切な人と観ていただけたら嬉しいです。
映画化をご承諾いただけたことは幸甚の至りです。
二宮さんと波瑠さん、初共演のふたりの撮影初日を見て、まさに〈悟とみゆき〉を感じました。
原作本の帯に「愛するって、こういうことじゃないか?」とあります。
誰かを大切にする、とは何か…。
珠玉のラブストーリーを全ての世代にお届け出来ればと思います。
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