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小沼勝監督が死去 谷ナオミ主演SM作品「花と蛇」など日活ロマンポルノで活躍

2023年2月9日 17:15

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谷ナオミと小沼勝監督(2012年撮影)
谷ナオミと小沼勝監督(2012年撮影)

谷ナオミ主演作「花と蛇」(1974)など日活ロマンポルノで活躍した小沼勝監督が1月22日午後2時44分、肺炎のため死去したと日活が発表した。85歳だった。

1937年12月30日、北海道小樽市生まれ。61年、日本大学芸術学部映画学科を卒業し、日活へ助監督として入社。野口晴康監督、中平康監督らの助監督として経験を積む。日活ロマンポルノがスタートした71年に「花芯の誘い」で監督デビュー。ロマンポルノが終了する88年までに47本を監督し、神代辰巳曾根中生田中登らと共に数多の傑作を送り出す。濃厚な性愛描写と、センチメンタルで空想的ともいえる世界を混成させるスタイルを緻密な演出で作り上げた。

代表作に「昼下りの情事 古都曼陀羅」(73)、「さすらいの恋人 眩暈」(78)、「妻たちの性体験 夫の眼の前で、今…」(80)など。特に谷ナオミ主演によるSM作品「花と蛇」(74)、「生贄夫人」(74)、「花芯の刺青 熟れた壺」(76)は世界的にも高く評価された。初の一般映画「NAGISA」(2000)は、第51回ベルリン国際映画祭キンダーフィルム部門グランプリを受賞。著書に「わが人生 わが日活ロマンポルノ」(国書刊行会)がある。

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