ニューヨーク・タイムズが選ぶ今年のベスト映画
2022年12月31日 21:00

米ニューヨーク・タイムズ紙が2022年のベスト映画を発表した。マノーラ・ダルギス記者とA・O・スコット記者という2人の映画評論家がそれぞれベストテンを発表。「NOPE ノープ」と「All the Beauty and the Bloodshed」が重複しているため、計18作品がベスト映画にリストアップされている。
「もっとも大胆不敵なビジョン」という規準で選考したというダルギス記者は、ポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督の「EO」を1位に選出。「現在84歳のスコリモフスキは、人生の最も本質的な問いに語りかける稀有な映画のひとつを作り上げた。しかも、それをまるでキャリアがはじまったばかりの天才作家のような恍惚としたビジョンと大胆不敵さでそれを成し遂げている」
スコット記者は、「問題提起した映画」を規準に選考したといいい、ジョーダン・ピール監督の「NOPE ノープ」を1位にしている。
「ピールの前作『ゲット・アウト』や『アス』のファンの中には、この西部劇とSFをマッシュアップした不思議な作品に、不愉快になった人もいるかもしれない。『この映画は一体何を伝えようとしているのか?』『何を言っているのだろう?』と。しかし、あからさまな寓話的あるいは政治的メッセージがないことは、後退というよりむしろ前進だと私は捉えている。この映画は、ジャンル映画の楽しさと哲学的なパズルを兼ね備えている。そして、親しみやすさと斬新さを同時に感じさせる映像表現を通じて、労働や家族、人種問題、悲しみ、そして(もちろん)映画について、多くを語りかける。ダニエル・カルーヤ、ケケ・パーマー、スティーブン・ユアン、ブランドン・ペレアの遊び心と心のこもった演技も、同様にありえないほどスリリングなバランスを実現している」
その他の作品もニューヨーク・タイムズらしい、クセの強い作品が並んでいる。
2 秘密の森の、その向こう(セリーヌ・シアマ監督)
3 NOPE ノープ(ジョーダン・ピール監督)
4 ノー・ベアーズ(原題)(ジャファル・パナヒ監督)
5 KIMI サイバー・トラップ(スティーブン・ソダーバーグ監督)
6 The Eternal Daughter(ジョアンナ・ホッグ監督)
7 あのこと(オードレイ・ディワン監督)
8 別れる決心(パク・チャヌク監督)
9 The Expedition Content(アーンスト・カレル&ベロニカ・クスマリャティ監督)
10 All the Beauty and the Bloodshed(ローラ・ポイトラス監督)
2 Neptune Frost (ソール・ウィリアムズ&アニシア・ユゼイマン監督)
3 バッハマン先生の教室(マリア・スペト監督)
4 アフターサン(原題)(シャーロット・ウェルズ監督)
5 イラン「ノー・ベアーズ(原題)」ジャファル・パナヒ監督
6 ター(原題)(トッド・フィールズ監督)
7 幻滅(クサビエ・ジャノリ監督)
8 Flux Gourmet(ピーター・ストリックランド監督)
9 All the Beauty and the Bloodshed(ローラ・ポイトラス監督)
10 ダウン・ウィズ・ザ・キング(ディエゴ・オンガロ監督)
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