【ネタバレ注意】「ブラックパンサー」続編は父子の物語になるはずだった R・クーグラー監督が幻のストーリーを告白
2022年12月27日 21:00

マーベル・スタジオの大ヒット映画「ブラックパンサー」の続編「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」が全米興行収入ランキングV5とメガヒット街道を突き進むなか、前作に続きメガホンをとったライアン・クーグラー監督と共同脚本を手がけたジョー・ロバート・コールが、米ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューに登場。ブラックパンサー/ティ・チャラ役のチャドウィック・ボーズマンさんが他界する以前に温めていた続編の構想とストーリーについて詳細を語った。
「ブラックパンサー2」として続編の準備を進めていた段階から、サノスの“指パッチン”によってブラックパンサーを含む全人類の半分が一瞬で消し去られてしまった、「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」と「アベンジャーズ エンドゲーム」の間にあたる空白の5年間に焦点を当てる構想を明かしていたクーグラー監督。「当初は、前作が息子の視点から父と息子の物語だったのに対して、同じテーマを父親の視点から描こうと考えていた」と語る。
「映画はアニメーションのシーンで幕を開ける。ナキアが幼い息子に『パパのことを聞かせて』と語りかけるのを聞いた観客は、彼は自分の父親がブラックパンサーであることなど知らず、そもそも会ったことさえないと気づく。そこからジャンプカットでサノスに消し去られた人々がこの世に戻ってきた日に飛び、ティ・チャラが初めて我が子と対面する瞬間を目にする、という流れだった」。
映画全編を父親としてのティ・チャラの視点から描くつもりだったというクーグラー監督は、「チャドウィックのために、かなりクレイジーなシーンをいくつも用意していたよ」と振り返る。
「父と息子のひと夏の体験が物語の中心になることから、『夏休み』なんてふざけた仮題をつけて、内輪で盛り上がっていたくらいさ。ワカンダでは男子が8歳の誕生日を迎えると、父親とともに大草原へと旅立ち、そこで自給自足のサバイバルを経験するという儀式があるんだが、その途中で大事件が勃発し、ティ・チャラは息子を連れだって世界を救うハメになる、というのが元のストーリーだった」。
2020年8月に病のため急逝したボーズマンさんが、ワカンダの偉大なる国王で漆黒のスーツに身を包んだスーパーヒーローのブラックパンサー、そして新たに父親という大役を背負ったティ・チャラをどのように演じあげたのか。想像が膨らむと同時に、残されたワカンダの民さながら改めて悲しみが胸に迫る。

PR
©2025 Disney and its related entities
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース





