葉山奨之「小栗旬になりたい」と俳優目指す 伊原六花はオーディションで四股披露した裏話を語る

2022年12月19日 13:00


最終話配信間近「シコふんじゃった!」撮影の裏側を語る
最終話配信間近「シコふんじゃった!」撮影の裏側を語る

周防正行監督が総監督を務めたドラマ「シコふんじゃった!」(ディズニープラスで配信中)に主演した葉山奨之伊原六花が12月16日、東京藝術大学大学院の公開ゼミに参加。後閑広監督(6話)、廣原暁監督(7話)、植木咲楽監督(5、8話)、鹿目けい子(脚本)らも登壇し、撮影の裏側を語るトークイベントに臨んだ。

ディズニープラスのコンテンツブランド「スター」の、日本発オリジナルドラマとして制作される「シコふんじゃった!」。第16回日本アカデミー賞で5部門を制した、周防監督、本木雅弘主演の映画「シコふんじゃった。」から30年後、再び廃部の危機に直面する教立大学相撲部を舞台に、新たな時代の青春ストーリーが展開する。

キャストとスタッフが登場したのは、本作のプロデューサーにして、東京藝術大学大学院映像研究科・映画専攻プロデュース領域の桝井省志教授の公開ゼミ。桝井教授が司会進行を務め、座談会形式で、脚本づくりから撮影までの具体的な作業について、監督、脚本家、俳優部として、それぞれの立場から語った。

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最初に、俳優になるきっかけを問われた葉山と伊原。2011年に俳優デビューした葉山は当時、映画「クローズ」シリーズで活躍していた小栗旬の追っかけをするほどのファンで、「小栗旬になる」という思いから、俳優業に興味を持ち始めたという。伊原は、大阪府立登美丘高校ダンス部で取り組んだバブリーダンスが転機に。もともとは大学進学を考え、入学願書も用意していたが、バブリーダンスが大きな話題となり、いまの事務所のスカウトを受けて、自然と俳優への道が開けていった。

本作への出演は、オーディションを経て決定。葉山はオーディション用の台本を受け取ったときの思いを、「これまで感じたことがなかった、これはいける、自分だったらこう演じるな、という感覚があった」と明かす。一方、オーディションで素晴らしい四股を披露し、製作陣を感動させた伊原は、オーディション前に映画「シコふんじゃった。」を見て、「立ち合いの迫力に感動した。この興奮を届けなくては、と思った」と感じたという。

続いてのトークテーマは、撮影時の思い出や苦労について。葉山は相撲稽古の初日を挙げ、「雪が降るほど寒い日だったにもかかわらず、劇中と同じまわし姿で始まった。あれは忘れられない」と述懐。伊原は、順撮りではない撮影のときに「亮太と穂香の少しずつ変化していく関係性を意識するのが大変だった」といい、連続ドラマならではの苦労を明かした。

ともに登壇した各監督の印象について、伊原は「植木監督は憑依型。役者かなっていうくらい、役のことを考えて指示を出してくれるので、熱が伝わります。穂香の脳内シーンをアフレコする際に、感極まって泣いてくださったことが印象に残っています。この監督に出会えて幸せだなぁと思いました。後閑監督は、とにかく穏やかで、私たちの話を聞いてくださる上に、こうしたいという意思がはっきりしていて、楽しかったのを覚えています。廣原監督は、海辺で海斗(樫尾篤紀)の告白を断るシーンで、ちゃんと話し合ってくださって、私の穂香像と監督のそれを擦り合わせて、理解度も深まったので感謝しています。それぞれ違ったやり方なので、すごく楽しかったです」と感謝を伝えた。

葉山は、「皆さん楽しかったです。チーフの片島監督がいて、総監督の周防監督がいて、絶対片島監督とは違う画にしてやるぞという気合を感じられた。エネルギーが共通してすごいなと思いますし、自分はそこに乗っかるだけだった」と振り返った。

そんなふたりに、監督陣からもメッセージがおくられた。植木監督は「基本順撮りで撮れてすごく良かった。亮太の筋肉のつき方が少しずつ変化している様子を作れたのが良かった」といい、葉山は「自分としては忙しさで痩せていっていたので、逆に心配でした。もしシーズン2があったら、たっぷり時間をいただいて肉体改造をちゃんとやりたい」と意気込む。後閑監督は、「伊原さんは一度言ったことを再現する力が素晴らしくて」と絶賛。また葉山のアドリブも楽しみにしていたそうで、なかでも「第10話の葉山くんは顔を見て泣いちゃうところがあった」と明かした。廣原監督は、「本当に楽しかった。ほかの監督と違うアプローチを探りながら、楽しくできました」と語った。

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撮影を終えたときの思いを、葉山は「別の作品をやっていても、頭のどこかで『シコふんじゃった!』のことを考えていて。俳優失格なんですけど、本気で亮太という役をやれたので、燃え尽き症候群のような状態です」といい、名残惜しい様子。伊原も「役で体を変えていたので、筋肉や体重が元に戻るにつれ、穂香が無くなっていきましたね」と、しみじみ語った。

最後に、同世代の学生へのメッセージとして、葉山は「実は藝大の卒業制作の作品(『恋につきもの』)に出演したことがあって、ここに来たことある!と思い出しました。この作品で出会ったスタッフさんは素晴らしくて、いまも現場で会うこともあって、縁があるなと思いました。卒業制作で声がかかったら出演したいと思います」と呼びかける。伊原は「ひとつの作品に対して、たくさんの方が時間をかけて作り上げていると実感することが多くて。家族みたいに、しんどいことも、楽しいことも、感じながら作っていくのが作品だと思っていて。めちゃめちゃ楽しい仕事だと思います。また皆さんとお会いできるように頑張りますし、葉山さんが卒業制作で相手役を探していたら、出演したいと思います(笑)」といい、会場を笑いに包み込んだ。

「シコふんじゃった!」第10話(最終話)は、12月21日午後5時から配信開始。

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