【インタビュー】現在73歳のシガニー・ウィーバー、14歳の少女をどう演じた? 役立ったのは過去の記憶とリサーチ
2022年12月17日 15:00

ジェームズ・キャメロン監督の最新作「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」が、12月16日に公開を迎えた。「エイリアン」シリーズ、「ゴーストバスターズ」シリーズなどで知られるシガニー・ウィーバーは、御年73歳にして14歳の少女を演じている。
本作の舞台は、前作「アバター」から約10年が経過した惑星パンドラ。人類との壮絶な戦いを経て、惑星パンドラの一員となった元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)は、ナヴィの女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と結ばれ、家族を築くが、再び人類がパンドラに現れたことで、未知なる海の部族の元へ身を寄せることになる。

ウィーバーが演じたナヴィの少女・キリは、前作で命を落としたグレース博士(ウィーバー)の実の娘。パフォーマンスキャプチャーを用いているものの、基本的にはウィーバーの演技をそのまま生かして作り上げているという。プロモーションのため来日していたウィーバーに、本作の話を聞いた。
自分自身がティーンエイジャーだった頃を思い出したり、実際に高校を訪れて、生徒たちをいろいろと観察させてもらったりしました。彼女たちがどのように話すのか、声の質や歩き方、そしてどんな感情を持っているのかを参考にしました。ジム(キャメロン監督)にキャスティングされると、キャラクターを全部自分で作り上げるという気持ちでいなければなりません。今回は撮影までとても時間があったので、早く現場に行ってこの少女を演じたいという気持ちが爆発しそうになりました。
キリのスピリチュアルな面に関しては、エイワとの関係など、まだ答えが出ていないところがあります。内面に複雑なものを抱えているので、動物や自然の中にいてこそリラックスできるキャラクターだということを意識しました。

実は、11歳のときにすでに今と同じ身長でした(180センチ超え)。ですから、11歳から15歳のことは今もとてもよく覚えています。しょっちゅう物にぶつかるし、自分が怪物になったような気分でした。あとは、先ほどお話ししたように実際に高校を訪れて、彼女たちがどんな声をしているのかを観察しました。すると、とても子どもっぽい子もいれば、大人っぽい子もいることに気付きました。そうしたリサーチで得られたものをキリに入れていって、脚本も参考にしてキャラクターを作っていきました。14歳を“演じる”のではなく、ティーンエイジャーになりきる、そしてキリになりきるという作業でした。

撮影の9カ月ぐらい前からトレーニングをしました。波を作ることができるとても大きな水槽の中に、ダイバーたちが生き物の代わりに入っていました。それを見てとても興奮しましたが、それと同時にとても怖かったです。いつも15分ほど前に現場に行って、まずは心拍数を整えるようにしました。
「エイリアン2」のときはとても真面目で、何かに突き動かされているようなところがありました。完璧主義者で、科学者でもあって、いろいろな技術も開発しています。でも、彼は今家族に恵まれていて、「僕は子どもたちから謙虚さを学んだ」と言っています。それによって“遊び心”が出てきたと思います。真面目な監督だと思っていたのですが、「エイリアン2」のツアー中に話していたら、とても面白い人だと気付きました。面白い部分を私に隠していたんです。彼は才能にあふれたとても楽しい人です。
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