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菊地凛子、熊切和嘉監督と20年ぶりの再タッグ! 初の邦画単独主演「658km、陽子の旅」23年公開

2022年12月8日 08:00

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すべてを諦めていた“陽子”の人生が再び動き出すロードムービー
すべてを諦めていた“陽子”の人生が再び動き出すロードムービー
(C)2023「658km、陽子の旅」製作委員会

菊地凛子が、熊切和嘉監督と20年ぶりの再タッグを果たす映画「658km、陽子の旅」が2023年に公開されることが決定。「バベル」で米アカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、その後「パシフィック・リム」シリーズなど、数々のハリウッドやヨーロッパ作品で主要な役を重ねてきた菊地。日本映画での単独主演は初となる。

本作は「嘘を愛する女」「哀愁しんでれら」などの話題作を輩出する映画オリジナル企画コンテスト「TSUTAYA CREATORS’PROGRAM(TCP)」の関連作品。2019年に開催されたTCP2019脚本部門の審査員特別賞を受賞しており、熊切監督が同企画に参加。原案脚本の受賞者である室井孝介とストーリーをさらに深め、家族、友人、希望すべてを諦めていた“陽子”の人生が再び動き出すロードムービーを完成させた。

42歳、独身、青森県弘前市出身。夢破れ人生を諦め惰性で日々を過ごしていた就職氷河期世代のフリーター、陽子(菊地)は、かつて夢への挑戦を反対され20年以上断絶していた父が突然亡くなった知らせを受ける。 従兄・茂の一家が葬儀のため弘前へ帰る車に無理やり乗せられ、しぶしぶ一緒に帰ることに。しかし、途中のサービスエリアでトラブルを起こした子どもに気を取られた茂の一家に置き去りにされてしまう。陽子は弘前に向かうことを逡巡しながらも、所持金がない故にヒッチハイクをすることに。しかし、出棺は明日。それまでに実家にたどり着けるのか。北上する一夜の旅で出会う人々……シングルマザー、人懐こい女の子、怪しいライター、心温かい夫婦、そして若かりし父の幻。さまざまな人々との出会いにより、時を止めていた陽子の心が動きだす。

熊切監督は、劇場デビュー作「空の穴」で当時新人だった菊地をヒロインに抜てき。以降それぞれ別の道で活躍し、2021年に熊切監督は主人公の陽子役を“菊地凛子しかいない”とオファーする。菊地は「自分を見出してくれた熊切監督ならば」とそのオファーを快諾。20年の時を経た監督と俳優の邂逅となった。菊地は初冬の東北を舞台に過酷な状況に身を置く陽子を、全シーンノーメイクで演じ切り、ロスジェネとも呼ばれる世代が背負うリアルを見事に表現している。

菊地、熊切監督、原案&共同脚本・室井のコメントは以下の通り。

熊切和嘉監督には、20年前私が女優としてやっていけるか、不安だった時に「空の穴」ではじめて大きな役をいただきました。この作品をきっかけに私は俳優の道を行くことを決め「バベル」など海外の作品にも挑戦することが出来ました。この20年間、熊切監督が活躍されている姿や作品を拝見するたびに、自分はまた声をかけてもらえる俳優として成長できているのか、もしその時がきたら全力で熊切監督の作品にぶつかっていこうと思っていました。その思いが、形となって、この作品で、ついに叶いました。40歳台となった私の新たな道の節目として、この作品に参加できたことを何よりも誇りに思います。

熊切和嘉(監督)】

最初に出会った頃の菊地さんはまだ本名で活動されていて、僕ら映画を撮ってる仲間うちでの「妹分」みたいな存在でした。それがあれよあれよという間に国際的な映画俳優になって、活躍を嬉しく思う反面、もう二度と逢えないのかなと寂しくも感じていました。それがまさか、こうして20年ぶりに一緒に映画を作れるとは!毎日が新鮮で感慨深く、本当に夢のような撮影でした。

室井孝介(原案&共同脚本/TCP2019受賞)】

最初は映画になるあてもなく、ただこの物語を形にしなければという思いで脚本を書いていました。まさか菊地凛子さん主演、熊切監督で実現するとは。劇場の大きなスクリーンで多くの人に見てもらえるのを楽しみにしています!

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