ロマン・ポランスキー&ナスターシャ・キンスキーの文芸大作「テス」4Kリマスター版公開
2022年12月6日 13:00

ロマン・ポランスキー監督作「テス」4Kリマスター版が、2023年1月6日からヒューマントラストシネマ有楽町で特別先行公開され、1月20日からヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズで封切られる。ポスタービジュアル2種と場面写真が披露された。
英国の文豪トマス・ハーディが1891年に発表した小説「ダーバヴィル家のテス」が原作。貧農の娘テスが奉公先の息子に暴行されたうえ妊娠、しかも生まれた子は死んでしまう。やがて牧師の息子と結婚するが、テスの前歴を知り、姿を消す……。テスの流転の人生を、美しい英国の風景とともに詩的な映像と豪華な時代衣装、音楽で描いた文芸ロマン大作。本作はポランスキー監督元夫人の故シャロン・テートが生前に原作を気に入り、ポランスキーに映画化を薦めていたことがきっかけで製作された。
撮影途中での名カメラマン、ジェフリー・アンスワースの死去という最大の不幸を乗り越え、アカデミー賞撮影賞をはじめ数多くの賞に輝いた。またポランスキーにとって、シャロンの分身的存在であり、当時の交際相手でもあったのが、本作のヒロインに抜擢されたドイツ出身の新進女優ナスターシャ・キンスキー。18歳という若さで演技経験も浅かったナスターシャは、本作で気丈な女性テスを見事に演じ切っている。

フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース


作者と作品は切り分けられるのか?――論争を巻き起こすもベネチア受賞、本国100万人超のヒット「オフィサー・アンド・スパイ」 ポランスキーが歴史的冤罪事件を撮った理由を語る
2022年6月3日 15:00
インタビュー 洋画



