バーホーベン新作、奇想天外なセクシュアルサスペンス「ベネデッタ」ポスター&聖女に翻弄される狂乱の予告編
2022年12月6日 16:00
ポール・バーホーベン監督の最新作で、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された「ベネデッタ」の日本版予告編とポスタービジュアルデザインが公開された。
17世紀に実在した修道女ベネデッタの裁判記録を読み、その人物像に魅せられたバーホーベンが、彼女に翻弄される人々を描いた奇想天外セクシュアルなサスペンス。幼い頃からキリストのビジョンを見続け、聖痕や奇蹟を起こし民衆から崇められた一方、同性愛の罪で裁判にかけられたベネデッタ・カルリーニ。男性が支配する時代に権力を手にした彼女がおこした奇蹟は本物か、はたまた狂言か――。バーホーベン監督作「エル ELLE」で、信仰深い妻に扮したビルジニー・エフィラが、主人公ベネデッタを演じ、シャーロット・ランプリングが修道院長役に扮する。
17世紀のペシアの町(現在のイタリア・トスカーナ地方)。幼い頃から聖母マリアと対話し奇蹟を起こす少女とされていたベネデッタは、6歳で出家しテアティノ修道院に入る。純粋無垢なまま成人したベネデッタは、ある日修道院に逃げ込んできた若い女性バルトロメアを助ける。様々な心情が絡み合い2人は秘密の関係を深めるが、同時期にベネデッタが聖痕を受け、イエスに娶られたとみなされ新しい修道院長に就任したことで、周囲に波紋が広がる。権力を手にしたベネデッタだったが、彼女に疑惑と嫉妬の目を向けた修道女の身に耐えがたい悲劇が起こる。そして、ペシアの町全体に更なる混乱と騒動が降りかかる。
予告編では、「私はキリストの花嫁」と、ベネデッタの見たキリストのビジョンから始まる。聖痕を受けて修道院長に任命され、人々にあがめられる一方で、同僚には「信じるのは早計である」といぶかしがられる。狂気じみているともいえるパフォーマンスを人々を翻弄するベネデッタは果たして聖者なのか罪人なのか、本編への期待が高まる映像となっている。
日本版ビジュアルデザインは今年公開の映画「激怒」の監督であり、映画評論家、映画のポスターや書籍装丁など多くのデザインも手がけるアートディレクターの高橋ヨシキ氏が担当した。2023年2月17日から新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
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