激怒

劇場公開日:

激怒

解説

アートディレクター、映画ライターの高橋ヨシキが企画・脚本・監督を務めたバイオレンス映画。

激怒すると見境なく暴力を振るってしまう悪癖を持つ刑事・深間は、度重なる不祥事により、海外の医療機関で怒りを抑える治療を受けることに。数年後、治療半ばで日本に呼び戻された彼は、街の雰囲気が以前とは一変していることに気づく。行きつけだった猥雑な店はなくなり、飲み仲間や面倒を見ていた不良たちの姿もない。そして町内会の自警団が「安全・安心」のスローガンを掲げて高圧的なパトロールを繰り返していた。やがて、深間の中にずっと眠っていた怒りの感情がよみがえる。

「ローリング」の川瀬陽太が主演を務め、「横須賀奇譚」の小林竜樹、「SR サイタマノラッパー」シリーズの奥野瑛太が共演。

2022年製作/100分/R15+/日本
配給:インターフィルム
劇場公開日:2022年8月26日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
高橋ヨシキ
企画
高橋ヨシキ
プロデューサー
森田一人
高橋ヨシキ
川瀬陽太
ラインプロデューサー
坂本礼
撮影
高岡ヒロオ
照明
岩丸晴一
録音
山口勉
近藤崇生
美術
須坂文昭
特殊造形
藤原カクセイ
特殊メイク
藤原カクセイ
VFXスーパーバイザー
鹿角剛
モーショングラフィック
佐伯雄一郎
編集
高橋ヨシキ
丸山祐司
音楽
中原昌也
渡邊琢磨
スチール
ノーマン・イングランド
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(C)映画「激怒」製作委員会

映画レビュー

4.0面白い!グロい!面白い!グロい!

2023年8月23日
PCから投稿

本作は映画評論家の高橋ヨシキさんの劇場用長編映画第一作です。
高橋ヨシキさんが好きなので本作を見ました。
正直、高橋ヨシキさんの評論は好きなのですが「いくら高橋ヨシキさんの評論が面白くても映画監督の才能まではないだろう」と決めつけていました。
…ごめんなさい。めっちゃ面白かったです。

星5と言いたいですがグロすぎて目を伏せたくなったので‐1の星4です。(いい映画です。)

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みる

2.5絵◎台詞脚本×な惜しい佳作(56点)#2022.62

2023年5月31日
iPhoneアプリから投稿

キャストが邦画ミニシアター系好きには堪らない作品

中年刑事もので格闘シーンがあったり絵も綺麗で期待していたのですが、結論残念でした。

絵とその映し方は意識してるのが伝わりますが、セリフ一つ一つやその受け答えの回し、組み立ての部分がまーーー薄っぺらくて終始深みに欠けてつまらなかった

付け焼き刃で考えた様なテーマに対して土台が脆くて名役者達が勿体無いと思ってしまった

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サスペンス西島

4.5圧倒的に映画らしい映画

2023年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

日本映画では珍しくジャンルエンタメに社会性を持たせた傑作。主演が特に素晴らしい。深間という刑事の変容した社会や町内会長へぶつける怒りが正当に見えつつ狂気を孕むイカれた部分もあると言う矛盾をクライマックスのアクションで見事体現している。暴力に対する暴力の矛盾は監督も言及しているが、正義を主張する暴力の傲慢さに押さえつけられた怒りの爆発は見るものには爽快であるが、爽快であるほど取り返しのつかない暴力であると言うのがいい。監督や主演がインタビューで「せめて映画の中だけでもスッキリして欲しいが深間もかなりイカれてる、壊れているんです」という発言がジャンル映画制作への矜持に溢れていて良い。圧倒的に映画らしい映画でした。

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kazuma

1.0紋切り型人形劇

2023年1月29日
iPhoneアプリから投稿

開始数分でうんざりさせられた。ゴミだらけのリビングの中で、ゴミだらけの机に突っ伏す男。彼が腕を動かすと、押し出し式メダルゲームの要領で机の上のゴミが床に落ちる。しかしどこか違和感がある。液体上のゴミが何一つ落ちていない。リビングの机の上であれば、ふつうカップラーメンの汁とか食べかけの漬物とか、そういうものが置いてあってもおかしくないのに、落ちるのは紙とか文房具とかいった乾いたものばかりだ。

そこが汚部屋であることを受け手に示す格好のショットであるにもかかわらず、片付けの面倒臭さゆえか単なる思慮の欠如ゆえか、ともあれ本作はここで液体上のゴミを何一つ落下させなかった。神は細部に宿る、などという一般論を振りかざしたいわけではないが、俺はその時点で既にうんざりしてしまった。

そして当初の予想通り、そこから展開される物語や人物造形にも精細さが欠けていた。どこかで見たことがあるようなサスペンスと復讐譚が延々と繰り広げられ、一つか二つの名詞でアイデンティティを総括できてしまいそうな紋切り型の人間たちが空虚な人形劇を演じる。

タイトルが示す通り本作は人々の怒りの感情のダイナミズムを暴力的筆致で綴ったバイオレンスアクションなのだが、人間の感情の繊細微妙なグラデーションが0か100かの二元論にデフォルメされている節があり、ゆえに彼らの怒りは単なる反射運動にしか見えない。熱いヤカンに触れて咄嗟に手を引くのと同じ。面白くもおかしくもない。

終盤、弱者差別的な言動を繰り返す町内会長に対して主人公が「誰だってれっきとした人間なんだ!」的な反論をするシーンがあるが、そのあとのバトルシーンではヒロインの女が無意味に乳房を露出させられていた。ここで露出させる意味はマジでない。女性への連帯の表明が単なるポーズでしかないことを自覚なく露呈させてしまう詰めの甘さに閉口した。

どうでもいいけど町内会のボスっぽいメチャクチャ図体のデカいデブだけは面白かった。明らかに普通の人類と比べて1.5倍くらいの体積があったと思う。

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