戸田恵梨香×永野芽郁「母性」すれ違う母娘が泣き叫ぶ 衝撃的なセリフの応酬とらえたファイナル予告
2022年11月18日 10:00

戸田恵梨香と永野芽郁が母娘を演じる「母性」のファイナル予告編がお披露目。娘を愛せない母・ルミ子(戸田)と、母に愛されたい娘・清佳(永野)の衝撃的なセリフの応酬、緊迫するシーンの数々が切り取られている。
本作は、累計発行部数360万部を超え、映画版の興行収入が38億5000万円を記録した「告白」でも知られる湊かなえ氏が、「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説」と語った「母性」(新潮文庫刊)を映画化するもの。ドラマ「ハコヅメ たたかう!交番女子」では先輩・後輩役で、息の合った掛け合いを見せた戸田と永野が、本作では一転、ある未解決事件の語り手であり、母性に翻ろうされる母娘に扮する。そのほか、大地真央、高畑淳子、中村ゆり、山下リオらが、さまざまな“母”や“娘”を演じる。
ファイナル予告編は、第41回バンクーバー国際映画祭でのワールドプレミアの模様を活写。ジャパンプレミアとなった第35回東京国際映画祭で、戸田と永野が美しいドレス姿で参加したレッドカーペット、記者会見の様子もおさめられている。なお同作は、第47回報知映画賞で作品賞を含む4部門5ノミネート、日刊スポーツ映画大賞の監督賞にノミネートされるなど、賞レースでも注目を集めている。

映像では、のどかで美しい風景と対照的にミステリアスなメロディが響くなか、ルミ子の「私が間違えていたのです」という独白を皮切りに、清佳との歪な親子関係、義母(高畑)に理不尽なまでに虐げられる家庭環境など、不穏な要素が映し出されていく。「なんで……!」と呟き、ベッドに横たわる清佳を叩く、ルミ子のいまにも壊れてしまいそうな表情、清佳がルミ子へ投げかける「自殺したって本当なの?」という意味深な言葉、そして首に縄がかかったまま目を閉じ横たわる清佳を呼ぶ、ルミ子の悲痛な叫び。最後は、娘を愛情たっぷりに抱きしめるルミ子と、かたや母に首を絞められる清佳という、同じ出来事のはずなのに、180度記憶が食い違うさまがとらえられている。

複雑な母娘関係を演じきった戸田と永野には、原作者・湊氏も「戸田さんの鬼気迫る演技に鳥肌が立ちました。永野さんの表情での演技も素晴らしかったです」と太鼓判を押しているが、ふたりは役づくりで、かつてない苦労を味わったという。これまでにないほど理解の難しい役だったと振り返る戸田は、「自分で自分のことが分からない、自分自身にも戸惑っている、知らないうちにそうなっていた、なぜそうなったのか分からない、というのが表現できればいいなと思って、その危うさと曖昧さを大事にしました」と語る。
対する永野も、役への理解を深めていくにあたり、戸田の存在は不可欠だったそう。「(戸田さんが)一緒に考えてくださるので心強く、こうだよ!じゃなくて、こういう流れもあるよね、確かにそういう風にも思うよね、と寄り添いながらヒントを一緒に導き出してくれたので、自分自身でもすごく考えながら過ごせませした」と明かしている。ふたりが互いに支え合い、劇中で見せる熱演に、期待が高まる。
「母性」は、11月23日に全国公開。
(C)2022映画「母性」製作委員会
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