「子猫をお願い」4Kリマスター版、12月17日公開 チョン・ジェウン監督「本来の私の映画的意図に最も近い」
2022年10月26日 12:00
本作は、2000年代初頭の韓国社会で奮闘する5人の女性の夢や恋、挫折、拾った子猫との関係をセンセーショナルに描き、国内外で高い評価を受けた作品。韓国では、01年に公開。社会に初めて出ていく若者の悩める姿、友情をリアルに描いたストーリーが大きな反響を呼んだ。日本でも04年の公開当時、映画評論家・蓮實重彦氏が「映画の歴史を揺るがせる希有の処女作」と絶賛している。
5人の女性の1人を演じたペ・ドゥナは、その瑞々しい演技で第38回百想芸術大賞最優秀女優賞を受賞し、女優として大きく飛躍するきっかけとなった。韓国では昨年、劇場公開から20周年を迎えている。第26回釜山国際映画祭で行われたアンケート調査では「女性監督が作った最高のアジア映画」7位に選ばれ、特別展も開催されるなど、再評価の熱が高まっている。

ヘジュ(イ・ヨウォン)は証券会社で働きながら、出世を夢見ている。ジヨン(オク・チヨン)は芸術の才能があり、海外で勉強したいと夢見ている。いつも明るい双子ピリュとオンジョ(イ・ウンジュ&イ・ウンシル)。一方、テヒ(ペ・ドゥナ)はボランティアで知り合った脳性麻痺を患った詩人を好きになる。ある日、ジヨンは迷い猫ティティを拾う。20歳を迎える5人の人生に入りこんでいくティティ。子猫と過ごすうちに5人の人生は思いがけない方向に進むが、そのうち彼女たちはそれぞれの問題に自分なりの解決策をみつけていく。
中山美穂とキム・ジェウク出演のラブストーリー「蝶の眠り」、再開発が進むソウルで取り壊される事になった団地に住む猫たち250匹の引っ越しを追った新作ドキュメンタリー「猫たちのアパートメント」(12月23日公開)の監督としても知られるチョン・ジェウン。4Kデジタルリマスター版の日本公開に際し、メッセージを寄せている。
「これまでフィルム版を見てくださった皆さまにも是非新たに見てもらいたいです。本来の私の映画的意図に最も近い映画がまさにリマスター版です。『子猫をお願い』はデジタルリマスタリングを通じて二度目の人生を歩むことになりました。二度目の人生の一歩を、日本の皆さんと共にできてとても嬉しいです。これまでも本作を愛してくださってありがとうございます。またもう一度、子猫をお願いします」
「子猫をお願い 4Kリマスター版」は、12月17日よりユーロスペースほか全国順次公開。
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