清野菜名、夜の公園で後ろ回し蹴りの特訓 映画「バイオハザード」にあこがれて
2022年10月14日 15:43

清野菜名と松坂桃李が10月14日、東京・丸の内ピカデリーで行われた主演作「耳をすませば」の初日舞台挨拶に出席した。スタジオジブリの人気アニメ映画の原作として知られる柊あおい氏の名作漫画を実写映画化。瑞々しい青春を描く本作にちなみ、自身の青春時代の思い出エピソードを披露した。
「体を動かすのが好きだった」と振り返る清野は、「高校生のとき、人気のない夜の公園で、高い場所に空き缶をぶら下げ、後ろ回し蹴りの特訓をしていた。映画の『バイオハザード』にあこがれて。青春していましたね」と照れ笑い。また、中学生時代に体験した切ない“フラれ”エピソードも明かした。

一方、松坂は「中学生のとき、夏休みの最後に部活の仲間たちと一緒に、海で花火をした」といい、「ロケット花火が、背中に鬼の似顔絵がある(笑)……ちょっと怖い感じの人たちの方向に飛んで行ってしまって」とピンチを告白。「必死に逃げたが、仲間の一人が捕まってしまったので、全員で一斉に土下座して謝った」と懐かしそうに語っていた。

原作漫画とアニメ映画で描かれた中学時代の物語に加え、1998年を舞台に主人公の雫(清野)と聖司(松坂)が大人になった10年後をオリジナルストーリーで描く。清野が「聖司くんと一緒に『翼をください』を演奏するシーンは、実写ならでは」とお気に入りのシーンを明かすと、松坂は「(チェロの)練習の成果を見せないといけないので、緊張しました」と振り返った。

舞台挨拶では原作者の柊氏から届いたメッセージが紹介され、清野は「生みの親である先生から、このようなすてきなお手紙をいただき、光栄です」と感激しきり。「わたしも雫ちゃんを通して、壁にぶつかっても、前向きに進んでいく姿に勇気をいただいた。演じられたことにも感謝ですし、この場で共演した皆さんと再会できたことも幸せです」とコロナ禍の影響で完成までに2年半かかった本作の封切りに感無量の面持ちだった。

イベントには大人になった同級生を演じる山田裕貴と内田理央、主要キャラクターの中学生時代を演じた安原琉那、中川翼、荒木飛羽、住友沙来、平川雄一朗監督(「ツナグ」「約束のネバーランド」)が出席した。
さまざまな紆余曲折を経ながらも、ここに完成作品が出来上がったのは、製作の皆さまのたゆまぬ努力の結果です。スタッフ、出演者の皆さま、本当にお疲れさまでした。撮影に至るまでに、たびたび変更があり、撮影に入ってからは、すぐに未曾有のパンデミックに見舞われ、中止に追い込まれてしまいました。作品の要である海外ロケができない以上、このままお蔵入りでも仕方ないかと思いました。
ですので、2年経っても、相変わらずのコロナ禍の中、公開日が決まったと聞いたときは、「あっ、生きてたの?」と驚いてしまいました。完成した映画の中には、封じられた海外ロケを乗り越えて、現地に行ったとしか思えない映像が映し出されていました。現代の技術力の高さと、巧みな場面の切り取り方に感心しました。作中、何度も入れ替わる現代と過去の場面転換も無理なく見られて良かったです。
でも、一番良かったのは、見終わった後の清涼感と温かさです。誰でも身に覚えがあるだろう、青春のときめきややるせなさ、社会人としての仕事と夢の間で揺れ動く厳しい現実。一生懸命頑張っている登場人物みんなに拍手を送りたい。そう思わせてくれる作品です。
生きていく上でどうしても降りかかってくる予期せぬ不幸や辛さ、悲しみ、悔しさ等々。苦しいことは尽きない人生ですが、この映画を見て、ひとときでも前向きな気持ちになれる人たちがいれば、作っていただいた意味があるのではと思います。改めてさまざまな困難に負けず、この作品に強い情熱をもって作り上げてくださった製作の皆さまに心より感謝申し上げます。
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