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誘拐ビジネスが蔓延するメキシコで、娘を奪われた母は修羅と化す ダルデンヌ兄弟プロデュース「母の聖戦」1月20日公開

2022年10月6日 09:00

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第34回東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞した「母の聖戦」
第34回東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞した「母の聖戦」

メキシコの誘拐ビジネスの闇に迫り、我が子の奪還を誓った母親の想像を絶する愛と執念の物語「La Civil(原題)」が、「母の聖戦」の邦題で、2023年1月20日に公開されることがわかった。ダルデンヌ兄弟らがプロデューサーとして参加し、第74回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映。第34回東京国際映画祭では「市民」というタイトルで上映され、審査員特別賞を受賞した。

本作は、年間約6万件(推定)の誘拐事件が発生するメキシコで、犯罪組織に誘拐された娘を奪還するため、命がけの闘争に身を投じた女性の実話をベースに、ごく平凡なシングルマザーの主人公がたどる想像を絶する運命を描く。「ロゼッタ」「ある子供」などで知られる、現代のヨーロッパを代表する名匠ダルデンヌ兄弟、「4ヶ月、3週と2日」で第60回カンヌ国際映画祭パルムドールに輝いたクリスティアン・ムンジウ、「或る終焉」で知られるメキシコの俊英ミシェル・フランコがプロデューサーとして参加。テオドラ・アナ・ミハイ監督が、劇映画デビューを果たした。

メキシコ北部の町で暮らすシングルマザー、シエロ(アルセリア・ラミレス)のひとり娘ラウラが、犯罪組織に誘拐された。冷酷な脅迫者の要求に従い、20万ペソの身代金を支払っても、ラウラは帰ってこない。警察に相談しても相手にしてもらえず、孤立無援となったシエロは、自力で娘を取り戻すことを誓い、犯罪組織の調査に乗り出す。やがて、軍のパトロール部隊を率いるラマルケ中尉と協力関係を結び、組織に関する情報を提供したシエロは、誘拐ビジネスの血生臭い実態を目の当たりにしていく。人生観が一変するほどのおぞましい経験に打ち震えながらも、行方知れずの最愛の娘を探し続けるシエロは、いかなる真実をたぐり寄せるのか。

物語を通して描かれるのは、決して裕福ではない庶民が犯罪組織に搾取され、警察にも取り合ってもらえない非情な現実。全編にわたり、シエロの視点でストーリーが展開し、見る者を誘拐ビジネスの闇の奥深くへと誘い、この世のものとは思えない理不尽な暴力が渦巻く光景を目撃させる。入念なリサーチが重ねられ、リアルな眼差しに貫かれた映像が繰り広げられる。

あわせて披露されたポスタービジュアルは、「娘は私が取り返す――」というキャッチコピーとともに、強い意志とすさまじい執念を象徴するシエロの姿を活写。瞳に映し出されているものにも注目だ。とめどない不安と喪失感に打ちひしがれた母親が、あらゆる苦難もいとわない不屈の捜索者、怒りの復讐者へと変ぼうし、修羅と化していく。

母の聖戦」は、23年1月20日に東京のヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開。

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