鈴木亮平×宮沢氷魚「エゴイスト」これ以上ない幸せな瞬間をとらえたティザービジュアル 追加キャストも発表
2022年9月21日 16:00
鈴木亮平と宮沢氷魚が共演するラブストーリー「エゴイスト」のティザービジュアルが披露された。あわせて、追加キャストも発表され、阿川佐和子、中村優子、和田庵、柄本明が出演することがわかった。本作は、第35回東京国際映画祭(10月24日から11月2日まで開催)のコンペティション部門に選出されている。
故高山真さんの自伝的小説を、「トイレのピエタ」「ハナレイ・ベイ」の松永大司監督が映画化。2020年に死去した高山さんの同名小説は、自分を守る鎧のようにハイブランドの服に身を包み虚勢を張って生きる浩輔と、最初は戸惑いながらも浩輔から差し伸べられた救いの手をとった自分の美しさに無頓着で健気な龍太を軸に描かれている。映画では、主演の鈴木が浩輔役、宮沢が龍太役を演じた。
14歳で母を失い、田舎町でゲイである自分の姿を押し殺しながら思春期を過ごした浩輔。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、自由な日々を送っている。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである母を支えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太。惹かれ合った2人は、時に龍太の母も交えながら満ち足りた時間を重ねていく。亡き母への想いを抱えた浩輔にとって、母に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだった。しかし2人でドライブに出かける約束をしていたある日、何故か龍太は姿を現さなかった。
阿川が演じるのは、女手一つで龍太を育てた母・中村妙子役。浩輔と龍太をつなぐ重要な役どころを務めた阿川は、「この映画と、そして松永監督率いるすべてのスタッフと関われたことは、私にとってかけがえのない宝物」と語り、「軽々には捉えにくい愛の世界を前にして、これほど素直になれ、これほど美しいと思えることは、なんと豊かで幸せなのでしょう」とコメント。韓国映画「ユンヒヘ」が記憶に新しい中村は、浩輔が14歳の時に亡くなった母・斉藤しず子役を担う。和田は中学時代の浩輔役、柄本は浩輔の父・斉藤義夫役で出演する。
ティザービジュアルは、浩輔と龍太の“これ以上ない幸せな瞬間”を切り取った1枚。溢れんばかりの愛で包むように龍太の髪を乾かす浩輔と、純粋無垢な微笑みで浩輔を見つめる龍太の姿がとらえられている。
「エゴイスト」は、2023年2月に全国公開。第35回東京国際映画祭での上映日程や会場は、同映画祭公式サイト(tiff-jp.net)にて後日発表される。阿川のコメント全文は以下の通り。
数少ない私の演技経験の範囲で申し上げるのは僭越ながら、この映画と、そして松永監督率いるすべてのスタッフと関われたことは、私にとってかけがえのない宝物として心に刻み込まれました。
軽々には捉えにくい愛の世界を前にして、これほど素直になれ、これほど美しいと思えることは、なんと豊かで幸せなのでしょう。