弁セレ「ますだあやこ監督・板野侑衣子監督特集」に中野量太監督、松永大司監督がゲスト登壇
2022年9月20日 13:00

第15回田辺・弁慶映画祭の受賞作品や受賞監督の過去・新作などを特集上映する「田辺・弁慶映画祭セレクション2022」が、9月16日から10月6日までテアトル新宿で開催されている。22日から24日の3日間は「ますだあやこ監督・板野侑衣子監督特集」で、キネマイスター賞を受賞したますだ監督・板野監督の「魚の目」と、今回の劇場公開を記念して製作された新作「煙とウララ」がその中で公開される。
「魚の目」は、ますだ監督・板野監督が同志社女子大学在学中に製作・脚本・美術・編集を兼任した青春群像劇。関西学生映画祭でグランプリ、京都国際学生映画祭では最終審査員賞を受賞し、インディーズ映画の登竜門である田辺・弁慶映画祭ではキネマイスター賞を受賞した。ますだ監督は「本作品は思春期真っ只中の高校生たちが、学校という狭い世界の中で懸命に息をするお話です。同級生、家族、先生、そして私自身。近すぎて、そこにある心すら見えない彼女たちは、脆くて、弱くて、だから、強い。踏み出す先を未来だと信じて歩く彼女たちの姿が、見てくださる方にほんの少しでも勇気をあたえますように。そう願いながら、描きたいと思います」と語っている。

新作「煙とウララ」は、「屋上」というワンシチュエーションの中で繰り広げられる2人の女性の会話劇。板野監督は「仕事休憩の合間とか、家事がひと段落してゆっくりする時間とか、そんな時間に寄り添う作品です。誰かと関わること、取り繕ってしまうこと、それで疲れてしまうこと。人はどうにも上手く生きられないものです。そんな日々を、少しだけ軽く、鮮やかにするひと時をこの映画で感じてほしい」と語っている。本作は8月末までクラウドファンディングを実施し、110万円の資金調達に成功した。
また、映画監督の行定勲、安田真奈、映画プロデューサーの三谷一夫氏などから応援コメントも寄せられている。行定勲監督は「大事な存在の喪失や恋愛に悩む少年と少女の題材はよくあるものだが、この映画は、それを独白のみずみずしい描写で世界観を構築していて好感が持てました。特に金魚を川に放す、少女たちの永遠にも似た刹那は心に刺さる美しさがあった。主人公の少女たちの今しか出せない眼差しや、サブキャラクターたちが良い味を出していたのも印象に残りました」とコメント。
初日は作品上映後にますだ監督・板野監督と役者陣のトークセッションが行われる。2日目は監督陣と「湯を沸かすほど熱い愛」「浅田家!」の中野量太監督、3日目は「トイレのピエタ」の松永大司監督をゲストに迎えトークセッションが実施されることが決定した。
なお、第15回は淺雄望監督「ミューズは溺れない」が弁慶グランプリと観客賞、俳優賞(若杉凩)、フィルミネーション賞の4冠を獲得。審査員特別賞を林隆行監督「情動」、俳優賞(倉嶋かれん)を中濱宏介監督による「B/B」、映画.com賞を田中大貴監督「PARALLEL」が受賞している。「田辺・弁慶映画祭セレクション2022」は新宿に続き、10月14日から20日までシネ・リーブル梅田でも開催される。
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