沢田研二主演「土を喰らう十二ヵ月」予告編 土井善晴が初めて映画料理に挑んだ献立がずらり
2022年9月8日 05:00
本作の原案は1978年に雑誌「ミセス」(文化出版局刊)に連載された料理エッセイ(後に書籍化)。水上勉は、女性編集者のすすめで、約1年間にわたり軽井沢の山荘にこもった。畑を作り、子どもの頃に禅寺で身につけた料理を作り、その様子を執筆するという生活を送った。そのエッセイの豊かな世界観から着想を得て、中江裕司監督が独自に物語を創作した。
映画では沢田が演じる主人公の作家ツトムが、人里離れた長野の山荘でひとり、山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら、原稿をしたためる様を描く。松たか子が映画オリジナルのヒロインで、ツトムの担当編集者・真知子を演じる。そのほか、西田尚美、尾美としのり、瀧川鯉八、檀ふみ、火野正平、奈良岡朋子らが共演する。
予告編は山荘にやってきた恋人・真知子に「寒かっただろ?」と優しい笑顔をむけるツトムのセリフから始まる。真知子は「つち?土の香りなのね」と子芋の“土の香り”に気付く。禅寺の和尚の教え、亡くなった妻の存在、「所詮人は、一人で生まれて、一人で死んでいく」というツトムの考え方など、本作の世界観が立ち上がる映像に仕上がっている。
何より目を引くのは、“畑と相談して”ツトムが作る普段の献立、真知子の為に作る料理だ。子芋の網焼き、炊き立てのみょうがご飯、わらびのおひたし、胡麻豆腐、ふろふき大根、若竹煮など、目に美しく、食欲をそそるメニューが並ぶ。本作は料理研究家の土井善晴が初めて映画の料理に挑んだ作品でもある。
また、9月16日よりスペインで開催されるサン・セバスティアン国際映画祭「キュリナリー・シネマ部門」への出品が決定。ヨーロッパの食の都で、“土井善晴が手がける和食”が世界デビューを飾る。21日のプレミア上映後には、作品をテーマにしたディナーが楽しめるのが特色の部門で、ディナーの料理は、スペインのレストラングループ「NOMO」で活躍する茨城県出身の萩野谷尚之氏が担当する。
さらに9月13日~19日に松屋銀座8Fイベントスクエアで開催される「銀座・手仕事直売所」に、本作の世界観を楽しめるショップが開店。本作で使われている器や関連本などが購入可能。「ツトムの台所」で撮影ができるSNSスポットも登場する。
11月11日から新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開。
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