「キネマの神様」沢田研二が志村けんさんに貫いた友情に重なる絆

2021年8月13日 14:00

現代のゴウとテラシンを演じた沢田研二、小林稔侍
現代のゴウとテラシンを演じた沢田研二、小林稔侍

松竹映画100周年を記念した山田洋次監督最新作「キネマの神様」(公開中)。当初は、映画を愛する主人公・ゴウの現代パートを志村けんさんが演じる予定だったが、志村さんの逝去により、沢田研二が遺志を継いで菅田将暉と共に主演を務めた。志村さんと沢田は、約50年に渡りお互いを認め合ってきた“盟友”であり、その姿は劇中のゴウとその友人テラシンの絆にリンクしている。

志村さんと沢田の出会いは、約50年前。ザ・タイガースのボーカルとして熱狂的人気を博し、大スターとして一時代を築いた沢田と、ザ・ドリフターズの一員として日本中のお茶の間に長年笑いを届け続けた志村さん。2人はかつて同じ事務所に所属した先輩後輩の関係であり、バラエティー番組「8時だョ!全員集合」へ沢田が歌手として出演したことをきかっけに、志村さんの作ったコントで共演を重ねてきた。

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沢田が志村さんの作るコントへ出演する理由は、志村さんの“笑いの才能”を尊敬していたから。第一線で活躍する沢田をリスペクトしていた志村さんと、志村さんの才能を信じる沢田の関係性は、劇中のゴウとテラシンに重なる。

誰よりも映画への情熱を持ち、映画監督になる夢を追いかけて助監督として働くゴウに対して、テラシンは「誰よりも映画に詳しい」と一目置く。ゴウも、自分の名画座を持つ夢を抱き、今は映写技師として働くテラシンの映画への愛情、そして夢の実現を信じている。お互いを認め合い、お互いの才能を確信しあう盟友関係にある2人は、ゴウの人生を通して紡がれる愛と友情を描いた物語のなかに奇跡のリンクを生み出した。

若き日のゴウとテラシンを演じる菅田と野田洋次郎にも、お互いを認め合う信頼関係がある。菅田は「ミュージシャンの方が出ている映画やドラマを見た時に、その人しかない色気があって、ずるいなっていつも思うんですけど、『キネマの神様』で出会った野田さんは RADWIMPSではなかったから、これはすごいなと思いました」と、アーティストとしての野田をよく知るからこそ、俳優としてテラシンを演じ切った野田を絶賛する。

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そんな菅田と共演し“すごい俳優だ”と感じたという野田は、本作に参加したことへの感謝の気持ちを込めて、山田監督や菅田に、のちに主題歌「うたかた歌」となるデモを贈っている。「ゴウとテラシンが声でも残るとしたら素敵なことだと思い、曲を書き上げて作っていきました」(野田)と、ともに青春を駆け抜けたゴウとテラシンへの特別な思いを楽曲に込めている。

(映画.com速報)

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