クリスマスの残酷なゲームを経て“緑の騎士”を探す旅へ 壮大なファンタジー「グリーン・ナイト」特報
2022年9月1日 12:00
「指輪物語」の作家J・R・R・トールキンが現代英語に翻訳した、14世紀の作者不明の叙事詩をもとに、デビッド・ロウリー監督(「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」)がメガホンをとった「グリーン・ナイト」の特報と、新場面写真7点がお披露目。映像には、全身が草木に包まれたような風ぼうをした“緑の騎士”のビジュアルが切り取られている。
本作は気鋭の映画スタジオ・A24初の本格的なファンタジーで、ロウリー監督が、トールキンが翻訳し広く親しまれてきた叙事詩「サー・ガウェインと緑の騎士」を大胆に脚色したもの。過酷な自然界に挑む、幻想的で奇妙な旅を通して、自身の内面と向き合う若者の成長物語を、示唆に富んだ魅惑的な映像で描き出す。「LION ライオン 25年目のただいま」のデブ・パテル、「リリーのすべて」のアリシア・ビカンダーのほか、ジョエル・エドガートン、ショーン・ハリス、バリー・コーガンらが共演。海外メディアからの絶賛が相次ぎ、第93回ナショナルボードオブレビューのインディペンデント映画トップ10に選出されている。
物語の主人公は、アーサー王の甥であるサー・ガウェイン(パテル)。彼は正式な騎士になれず、人々に語る英雄譚も持たぬまま、怠惰な日々を送っていた。そしてクリスマスの日、円卓の騎士たちが集う王の宴に緑の騎士が現れ、恐ろしい首切りゲームを持ちかける。その挑発に乗ったガウェインは、緑の騎士の首をひと振りで斬り落とすが、彼は転がる首を自ら拾い上げると、「1年後に私を探し出し、ひざまずいて、私からの一撃を受けるのだ」と告げて去る。それはガウェインにとって、呪いと厳しい試練の始まりだった。
特報は、王座に座るガウェインの首に火が付き、たちまち燃え上がる衝撃的な場面で始まる。クリスマスの残酷なゲームから1年後、彼が緑の騎士を探し、未知の世界へと挑む“慈悲なき旅”に出るさまを、スタイリッシュにとらえていく。気が触れた盗賊、さまよう巨人、城の主人とその妖えんな奥方、旅の相棒となるキツネら、彼を緑の騎士のもとへ導く者たちも活写。映像の最後には、異様な姿をした緑の騎士が体をきしませながら、「覚悟はいいか」と斧を手にガウェインに歩み寄るシーンが映し出されている。
場面写真には、クリスマスに馬にまたがりアーサー王の宮殿に姿を現した緑の騎士をはじめ、旅立つガウェイン、威厳に満ちたアーサー王、ガウェインが旅のなかで出会う魅力的なキャラクターたちの姿がおさめられている。
なお9月9日から、オリジナルステッカー付きムビチケカード(税込1500円、数量限定)が、全国の上映劇場窓口(一部劇場を除く)、メイジャー通販サイトで販売されることが決定。海外のキャラクタービジュアルをもとに制作されたステッカーには、ガウェイン、緑の騎士、城で出会う奥方、キツネが切り取られている。
「グリーン・ナイト」は、11月25日から東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
英国最恐暴君VS最後の王妃「ファイアーブランド」25年2月公開 ヘンリー8世役のジュード・ロウは役作りで“悪臭”放つ
2024年12月26日 10:00