ロマンポルノ新作完成! SM監修・高嶋政宏「自らのすべてをさらけ出した」、金子修介監督「3作とも女性賛歌のロマンポルノ」とPR
2022年8月18日 20:26
「日活ロマンポルノ」の生誕50周年記念プロジェクトの一企画「ROMAN PORNO NOW(ロマンポルノ・ナウ)」の下で製作された松居大悟、白石晃士、金子修介の3監督による新作連続公開を記念し、「ロマンポルノ・ナウ完成披露祭り」トークイベントが8月18日に都内で行われた。
松居監督作「手」は、山崎ナオコーラ氏の小説が原作。年上男性ばかりと付き合ってきた主人公・さわ子の心の機微、20代のリアルな男女の姿を巧みに映し出す。松居監督は「さわ子の揺らめくような心を描き、チームで女性の心情に寄り添った。ぜひ映画館で見てほしい」と紹介。主演に抜てきされた福永朱梨は、「オーディションの時に原作を読んで、自分とさわ子が近いと思った。男性が見ても女性が見ても、どんな世代が見ても心に残る作品になった」と手ごたえを語る。さわ子と関係を持つ元同僚の森を演じた金子大地は「さわ子よりこじらせていなくて、まっすぐ。でもそれが本当のことかウソをついているのかわからない。森に近づいたというより森を僕に近づけた」と役柄を振り返った。
SMを通して解放されていくアイドルをポップに描く白石監督作「愛してる!」からは、川瀬知佐子、高嶋政宏が登壇。本作で高嶋政宏本人役で出演、SM企画・監修も務める高嶋は「自らのすべてをさらけ出して取り組んだ。(自著)『変態紳士』がまさか映画になるとは。いつも遊んでもらっているSMのプロの方たちから『なぜあんなの作ったんだ』と言われないように」と、並々ならぬ意気込みで参加したという。業務用サランラップをミイラのように巻くというお気に入りのプレイ「マミープレイ」を解説するなど、マニアならではの知識を披露し会場を沸かせていた。
地下アイドルであり、女王様のトップを目指すミサを演じた川瀬は、「あやとりなどが苦手なので心配だったが、サポートのおかげで何とかできた。朝起きて、夜寝る前にトルソーで練習し、充実した縄ライフだった」と緊縛の練習を振り返る。そんな川瀬を高嶋は「喘ぎ声が最高。脱ぐまでのプロセスも素晴らしい」と絶賛し、「一度生身の人間をプライベートで縛ってほしい。どこに興奮したのか、後日聞かせてほしい」とさらなるSMの高みへと誘っていた。白石監督は「飛び道具担当だと思って目いっぱい飛んでいく作品を作った。笑いながら楽しんで、最後はほっこりして終われるSMの世界を覗いてほしい」と見どころをアピールした。
金子監督作「百合の雨音」は恋愛に臆病になっている主人公と憧れの上司の切ない純愛物語。金子監督は、「(撮影当時)33年ぶりのロマンポルノ。最年長ロマンポルノ監督かもしれませんが、新人監督のつもりで撮りました。純愛こそが官能。官能こそが純愛だと考え、今回は官能シーンを徹底的に美しく撮りました」とこだわりを語り、「今回の3作とも女性賛歌のロマンポルノになっている」と評した。
主人公・葉月を演じた小宮一葉は「登場人物がみんな恋愛しているので俯瞰で見るのが面白い。ある意味で人間賛歌の作品で、人を好きなることはシンプルなことだと思った。泣くシーンで涙が出なくて、花澄さんの手を握らせてもらった」と撮影を振り返る。上司・栞役の花澄は「スーパースローのカメラで撮ったので、美しく見えるようにありとあらゆる筋肉を使った」と、美しいラブシーンのための努力を語った。
ロマンポルノ50周年記念プロジェクト松居大悟監督作「手」は9月16日公開、白石晃士監督作「愛してる!」は、9月30日公開、金子修介監督作「百合の雨音」は10月14日公開。
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